遅刻は許して
槙が私を置いてって行ってしまったので、のろのろと準備を始める。槙がいれば着替えや朝ごはんなど勝手に出てくるので自然とテキパキと動ける。
あー私槙いなくなったら死ぬかも。
というアホみたいなことを考えながらまたもやのろのろと教室まで歩く。
やっとこさ到着した教室はちょうど休み時間になったばかりのようで怒られそうにもない。ラッキー。
「ユキおせーよ、おはよ」
「おっ、ユキやっと来たか〜」
「ユキおはよお〜」
四方八方から挨拶が飛んでくるのでとりあえず可愛い笑顔で返事をしていく。たまに抱きついてくるやつとかボディタッチもあるがそれとなくあしらって席に向かう。なんてったって美少年なのでわりと人気者なのだ。
「ユキ、時間かかりすぎ。何してたの?」
あれ?槙ちょっとイライラしてる?
前の席にいる槙は私がのろのろしすぎたせいで怒っているの模様。お母さんみたい。
「ごめん〜槙がいないと時間かかっちゃって。頑張って起きるから置いてかないでよ〜」
そうゆうと槙はムスっとした顔は崩れてないが満足したようだ。チョロい。槙も相当美少年な私に弱い。
と、そこでチャイムが鳴り、授業が始まる。これまたなかなかのイケメン加賀美 聡先生が入ってきた、ということは数学か。
「おーい、授業始めるからさっさと席つけー。お、逢沢やっときたか、遅刻は減点対象だぞ〜」
「はーいごめんなさーい」
バレてたか。まあちょっとくらいいいよね〜今日はいろいろ考え込んじゃって仕方なかったし。それよりそろそろイケメン絞ってビッチ受けになる作戦かんがえなきゃね。
主人公は前世女なので一人称が私とか僕とか定まりません。まあでも基本は心の中で話すときは私、人と話すときは僕となると思います。
あと槙は色んな男に抱きつかれてるのに嫉妬して怒ってます