【ロス・インゴ ベ~ルナブレス デ! ハポン!】第3話 潜入捜査! 新入生歓迎コンパ その3
心眼の宇水の雨宮さん、心を病んでなさそうな黒髪ピアス無し星野と共にお色直しして着席。
「あれ、ちょっと途中でお前もあっ、これやられてんなって気づきないさいよ。とわたしは言いません。望んでもいないのに目をふさがれてさらに周囲から心眼の宇水心眼の宇水と言われれば目隠しを一人でとって行動するのは確かに怖いです。お前はよく頑張りました」
「……もっとリアクションとか面白くできればよかったんでしょうか……」
雨宮さん蚊の鳴くような声。これまで飲んでた酒がまずくなるくらいのすがすがしいほどの健気さ。どうすんの。コイツらいいやつら過ぎるだろう。こいつぁ思ってたより想定外すぎるぞ。
「さて、雨……レインも戻ってきたところでそろそろ展開がほしいな。どうする番長」
「あ、レインってわたしのことですね。そっか、本名で呼び合うと正体がバレるからコードネームなんだ! かっこいいですね! レイン‼」
吞み込み速いし素晴らしい答えですよ雨宮さん!
「オッケーイ、そろそろ変化して仕掛けよう。準備はしてある。あっちのオールラウンド系サークルの方ならこっそり忍び込んでも大丈夫なはずだから、一人忍び込もう」
星野にクソ生意気な笑みが戻った。来るぞ、星野の真価、反対意見をも黙らせるほど巧妙で卑怯なアイディアが‼
「‼?」
「ヒゲの方のチェリー、そのイィーッ! って顔でどうにかしようとするのやめてくださいよ‼」
「‼?」
「だからイィーッ! をやめなさいよ‼」
「‼?」
「星野、ヒゲは無視して進めなさい」
「‼?」
イィー! ×4
酒が入ってる時のヒゲは致命的ななんかはしないがめんどい。そういうチュートリアルが今入ったな。
「わたしたちが変装しているのはなんでだと思う? そう、ここにいるヤツらが潜入してもバレないからだ」
「いや、バレるぞ。俺たち全員去年の学祭のミスコンに出てる。レインとグッドは候補、セコンドでダブルチェリー、スター、そして俺。全員だ」
「いや全員じゃないよ?」
「‼?」
小林氏の驚き方がイィーッ! じゃない。何かに気付いたようだ。
「タイガーはさ、ずっとマスクを被ってたよね?」
! ! ?
「あぁ、ああ、ああああ! そぉーぅだァー‼ スッゲェー‼ それですよスター番長! それマジじゃないですか!」
リーベルト熱狂。マスカラスマン、上あごと下あごが左右にかみ合わない歪な非凡リアクション! 星野がポンとタイガーマスクWことマスカラスマンこと烏丸椿の肩に手を置く。満面の笑み。
「おい……これがお前のやり方か?」
「え、やらないの?」
マスカラスマンがお行儀悪く肘をつき、口元を隠す頬杖状態で大きく息をつく。確かにそうだ。烏丸椿がマスクをとったマスカラスマンだと知るものは本当に少ない! ばれない可能性があるぞ!
「トイレに行かせてくれ」
「逃げるんですか? 後輩の会心の一撃に応えないんですか?」
リーベルトババア煽る。
「勘違いするな。俺は逃げるんじゃない。便所でこれを脱いで合流するのが一番自然な流れだろう。見逃すなよ」
『演劇サークル』二代目会長マスカラスマン、出征! トイレに向かって歩き出すその大きな背中はまさに! 全サークルメンバーを背負う大黒柱!
「星野、お前やっぱりやるじゃないですか」
「イェーイ」
良崎と星野がハイタッチ。続いて小林氏、ユダと星野が乾杯し、星野がグイーッとカシオレを飲み干す。何コレ。マジで超楽しい。
「二次会通し3000円ー‼」
「‼?」
しかしその喜びもつかの間だ! 松金の方に動きが! 小林氏が飲んだくれのヒゲではなく大学首脳陣(企画担当)として焦眉の急!
「これ自然な流れで彼二次会連れてかれるんじゃないですかね?」
「じゃあほっときますか。ねぇ番長」
「ちょっと静かに。……どうやらお隣は次カラオケのようです。この場で我々は撤退することもできますが、我らのスーパーヒーローはなんの戦果もなく帰還することはありません。よって彼への潜入命令を維持したまま彼を泳がせ、後日纏まった情報をしっかりと報告させることも可能、さらに面が割れている我々が近くにいることで正体を見破られる危険性もアップしますがリアルタイム中継による情報の鮮度は計り知れない。番長、ここは苦しいところですが……」
ヒゲの決断促し。まぁ今は固定パターンが多いが今後派生パターンを増やすことでコミュニケーションの選択肢は広がる。
「じゃあカラオケ行こう!」
最強戦士図鑑
“肉弾凶器”深山みちるさん 女の人
文学部地下闘技場格付け 1位(最上位)
文学部地下闘技場公式戦戦歴8勝2敗
深山さん プロフィール
身長:ジャイアント馬場約0.8人分の166㎝
体重:ジャイアント馬場約0.4人分の60㎏
スピード:瞬間最高速度は時速にして約60㎞/h
髪の毛:14 歳まではジャイアント馬場と同じ黒。そのあとは呪いをうけてしまいずっと銀色。
視力:ジャイアント馬場の約30倍
聴力:ジャイアント馬場の約30倍
喫煙力:タバコは吸わない。0なので1本6000円の葉巻を吸うジャイアント馬場と比較しても0人分
力の強さ:ジャイアント馬場4人をかるがるともちあげるぞ!
握力:ジャイアント馬場の約6倍の300㎏
靴のサイズ:ジャイアント馬場の約0.6倍の24.0㎝(約10文)
キックの強さ:ジャイアント馬場の約15倍のいりょくをはっきすることもある。
友達の数:3人
「エーキセントリック少年ボゥ~イ!」
意外にもサークルでは初カラオケボックス、先頭バッターはリーベルトさん!
「呼べ~ばこーたえる腐れ縁、爛れた仲間だ人畜無ぅ害の、人材~‼ 犬ドッグ!」
「ワオーン!」
雨宮!
「鳥バード!」
「ホロッロー!」
星野‼
「エテモンキー!」
「ウッキー!」
桜井!
「さぁーみんな行くぞー! 同棲相手は親父の2号、今フリーの訳アリぃ、ニーハオ~」
「俺は美しいッ!」
ユダ‼
「敵か味方か、カウボーイィ~」
「敵かな? 味方かな?」
ヒゲ!
「だけぇど、寂しい、夜もある……『陣内の顔は、二度と見たくない』……」
爆笑。
「被んなかったですよ!? 息ぴったりですよタケノコニョッキみたい! アンビリーバブルカッタァァアアアー‼‼‼ 手首切んなよ星野‼」
「切らねーよバカが‼」
星野がファイナルフラッシュっぽく袖をまくって手首を突き出す。確かに無傷。
「次はバビル2世にしますか?」
なにこれ……スッゲェ楽しい……。今までで一番大学生っぽく楽しい。





