2話
2話
次の日 学校では噂になっていた。
ハートシルトさんがチビでヨワムシな俺など
眼中にない、そういう噂だった。
「だいじょうぶ~だった~。」
同じ小学校出身で、登下校も一緒にしている
中村 美穂が話しかけてきた。
俺の家は母親が入院中で、
弁当も作る技術ないから、
学食で済ませるつもりだったのだが、
こいつの母親が気を利かせ、
「1人分も2人分も同じよ。」と
無償提供してくれている。
そういう負い目はあるものの、
ハートシルトが、俺自身でなければ
恋愛対象外だろう。
直接的に言えば、顔面偏差値だ。
帰りに、ハートシルトが送っていったことを
知っているため、なにやら心配しているようだ。
学力が、楽南レベルで、楽星なら
確実に合格といわれていた、
奈良で北大寺学園、出来立ての将来伸びるであろう
北大和学園、に次ぐ名門手塚山学園、
ちなみに北大和学園は無試験特待生でのオファーがあったが
母親が馬鹿にしていたため、蹴った。
ちなみに銅志社大学は白痴のいくところだと
親は本気で信じていた。
手塚山には入れたのが奇跡とも言える、美穂
とはスタート位置が違うのだ。
ハートシルトはどうやら、生後半年で日本語と英語がぺらぺら
3歳で高校レベルの学力はあったらしい。
そりゃ、時間遡行者だからね。
10歳でケンブリッジ首席とか、すごいけど
卒業したのは実質、中身は大人、
試験内容も予測できるいんちきだし。
フィールズ賞確実、IPSを泥棒してノーベル賞候補とか
まだ芽が出てない川中伸弥さんに謝れといいたい。
10歳でノーベル賞候補、フィールズ賞受賞とか
そりゃ、ケンブリッジも首席にするしかないだろう。
美穂がハートシルトに話しかけると
意外に好意的だ。
まあ、中身が俺なら、好意的なのも頷ける。
数十年ぶりの再会だろうしな。
「おかし~、たべる~。」
美穂はハートシルトにお菓子を勧めていた。
意外に単純だな2人とも、そう思い、
親のように見守る俺に美穂は、
「ちっ、」と舌打ちし、
太ればいいのに。などと呟いていた。
こいつは天然キャラではなく、演じているだけ?
しかし、お菓子を食べさせて太らせるというのは
かなり知能が低い発想だぞ。。。
知能は天然だろう。
演技でこの知能は怖いが、
なぜこの学校には入れたのかも謎だ。
「ハートシルトさんは帰らないんですか?」
俺はそう言うと、部活やる気いっぱいの
ハートシルトさんの帰りが遅くならないか聞いてみた。
「ぁあ、ヘリコプターあるから、大丈夫。
それと昨日言ったけど、私はハートシルトじゃなく
アーニャね。」
寝小便漏らしてた時期、ばらすぞと
ありえない圧力をかけるアーニャに
美穂があんぐりと口をあけていた。
「えぇーっ、いつまでおねしょしてたんですか。
私も知らない。。。」
「ふ、ふたりは そういうご関係なのですか。」
どうやらこいつは本当に天然らしい。
うたがってすみませんでしたっ。
「あぁ、私、 男に興味ないから。」
爆弾発言やめてください。
実質の女子高で百合とか生きにくいですよ。




