合宿のカレーライス2
皮むき隊が少ないため、他の班よりだいぶ遅れてカレーが出来た。
と言うか、他の班はもうカレーを食べていた。
「男子~ご飯は~!?」
「あ?まだじゃね??」
友人たちの会話を聞きながら、ふと気づく。
「!!?今誰が見てんの???」
「M。」
「「「なんだって~~~~!!!!???」」」
Mは、ぼんやり男子だ。
授業中もぽや~っとしていて、体育もほぼ動かない。
そんなMに…。
大事な最後をまかせただと!!??
私は走った。
飯ごう炊きの場所まで走った。
(他の班が食べているのに、うちの班だけ出来てないとか無いでしょ!!全部焦げてたらどうする!!??)
他の班が食べている姿を見て、私の限界は近かった!!
はらへった!!!!!
カレー食いたい!!!!!!
他の班が飯ごうを洗っている最中、Mは火を見つめていた。
「M君!!ご飯どう!?」
Mはゆっくり振り返る。
「ん~~。……まだ???」
「先生!!先生をよぼう!!!」
Mのゆっくりボイスなど待っていられなかった。
私はすぐさま先生を呼んだ。
先生がふたを開けて確認してくれたが、まだらしい。
なんということでしょう!!!
うちのご飯は、Mと同じになってしまったようです!!(ひどい)
時間はかかったけれど、何とかご飯もできあがった。
しかし、他の班は片づけ終わっていた。
…………。
もぐもぐ。
ごくごく。
カチャカチャ。
(誰かおかわりしろ!)
(らじゃ!!)
黙々とカレーを、かきこまざるを得なかったのは言うまでもない。
※番長の班はとっくに遊んでました☆