表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/88

ハンバーグ

1日の終わりに待ち受けるワナは、こんな感じです。

母は、ハンバーグを作るのが好きだ。


フライパンでひき肉を炒める。

みじん切りした玉ねぎを入れ、さらに炒める。

塩こしょうで味付けをし、ナチュラルチーズをふりかけ、ふたを閉めて蒸す。




…………。




お気づき頂けただろうか?




この手順で、普通のハンバーグは作れない!




*****



そのハンバーグと出会ったのは中学生の時。


「今日はハンバーグよ~。」


母のご機嫌な声が聞こえる。

私は台所に行きながら思った。


(へぇ~。料理苦手な母さんがハンバーグとか。頑張ったんだな~。)


そして、我が目を疑う。


「……!!??これ、何!??」


私の思考は混沌の海に沈んだ…。


(なんだろう。ハンバーグって楕円とか丸とか…とにかく丸まっていて、デミグラスソースとかソースがかかってて…。あれ?ハンバーグって何だっけ?これがハンバーグ?おやぁ!?私の概念間違ってたかな!??)


このハンバーグを初めてみたときは驚いた。


どうみても肉と玉ねぎの炒め物…。


大事なことなのでもう一度。




どうみても肉と玉ねぎの炒め物。




「……どうして丸めなかったの?」

「パン粉がなくって。」

「買ってくれば良いんじゃない?」

「丸くするのが面倒くさっくって。」

「もはやハンバーグではないような…。」

「何言ってるの!材料はハンバーグよ!」

「ほっほうぅ……。さいですか。」

「文句があるなら自分で作りなさい。」

「……くっ!!(卑怯な!!)」




*****



いつの間にか姉が素晴らしいネーミングを付けた。


『オープン(自由な)ハンバーグ』


なんて素晴らしいネーミングでしょう!!

お姉さまは天才ですか!?


『オープンハンバーグ』


なんて自由な響きでしょう…。

ナイスですよお姉さま!!




……もういい。

もういいのだ。


食べられるだけで十分幸せだ。

それ以上を望むのは贅沢と言うものだ。


うちのハンバーグは自由です!!

解き放たれているのです!!


もういい。

もういいのだ……。




ご飯とみそ汁と漬物があれば十分幸せです。

それ以上は望みません。




私は悟りを開いたのだった……。

母が「今日はハンバーグでいいわね~?」

と言って出てくるハンバーグは『これ』です。


ビックボーイでハンバーグを食べたときはビビりました。

その場で友人に「うちのハンバーグはさぁ~」と言ったら

人目はばからず大声で笑われました。ですよね~。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ