流しそうめん
ほのぼの回です。
父の実家は米農家。
春に親戚そろって田植えをします。
毎年毎年恥ずかしい大失態を犯す私ですが、ちゃんとお手伝いをしなければいけません。
何故なら―――。
働かざるもの食うべからず。
手伝わなければ、兵糧攻めにあうのです。
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しかし、4~5歳児に苗が詰まったケースなど持てるはずもなく、トラクターで出来ない田んぼのはじっこを、手作業で田植えをするとしても、せいぜい嵌まって動けなくなるだけ。空になったケースを運ぶとしても、2コ上の兄がサッサとしてしまう。立つ瀬なし。
一体何を私に期待しているのか…。
しまいには虫取りに没頭する始末(笑)
それでも、それなりに手伝うのには理由があった。
流しそうめんだ…。
流しそうめんは楽しい!
流しそうめんの為なら手伝いなんてなんのその!!
食べ物につられているのは分かっているが、流しそうめんは特上のご褒美だ。
もし、大トロと流しそうめんどっちを食べますかと言われたら、私は流しそうめんを選ぶ。
あの楽しさは大トロの一口より勝る。
…手伝わなかったら食べられないわけだが。
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流しそうめんの麺の味などこれっぽっちも覚えていないが、必死になって麺をすくったのは覚えている。
取れないなら下のザル中から食べればいいじゃない?
No。No。そんなものは通用しない。
皆手練れの流しそうめん者たち。
下に落ちるなんてそうそうない!!!
……結局とれなくて、父が何度も器に素麺を入れてくれるのだが…。
4~5歳児に取れ!!と言うのが無理な話なわけで…。
それでもこうして覚えているのは、『楽しい!』と脳が覚えているのだろう。
思い出すだけでも気持ちがワクワクするのだから、相当だと思う。
(この気持ちを、今の子供たちにも味わわせてあげたい。)
私はしみじみ思うのであった…。
現在『まちづくりの会』に参加させて頂いて、毎年夏まつりに「流しそうめん」を行っています。今年で4年目!!子供たちが騒ぎながら麺を取る様は、やはり面白いですし、やりがいが有ります。
『こころ』を育てるのに正解、不正解はない…と思います。
「人を育てるには町から」「町を育てるには人から」を掲げて、今年も準備がんばります!




