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流しそうめん

ほのぼの回です。

父の実家は米農家。

春に親戚そろって田植えをします。

毎年毎年恥ずかしい大失態を犯す私ですが、ちゃんとお手伝いをしなければいけません。

何故なら―――。



働かざるもの食うべからず。



手伝わなければ、兵糧攻めにあうのです。



*****



しかし、4~5歳児に苗が詰まったケースなど持てるはずもなく、トラクターで出来ない田んぼのはじっこを、手作業で田植えをするとしても、せいぜい嵌まって動けなくなるだけ。空になったケースを運ぶとしても、2コ上の兄がサッサとしてしまう。立つ瀬なし。


一体何を私に期待しているのか…。


しまいには虫取りに没頭する始末(笑)



それでも、それなりに手伝うのには理由があった。



流しそうめんだ…。



流しそうめんは楽しい!



流しそうめんの為なら手伝いなんてなんのその!!



食べ物につられているのは分かっているが、流しそうめんは特上のご褒美だ。

もし、大トロと流しそうめんどっちを食べますかと言われたら、私は流しそうめんを選ぶ。

あの楽しさは大トロの一口より勝る。


…手伝わなかったら食べられないわけだが。



*****



流しそうめんの麺の味などこれっぽっちも覚えていないが、必死になって麺をすくったのは覚えている。


取れないなら下のザル中から食べればいいじゃない?

No。No。そんなものは通用しない。


皆手練れの流しそうめん者たち。

下に落ちるなんてそうそうない!!!



……結局とれなくて、父が何度も器に素麺を入れてくれるのだが…。


4~5歳児に取れ!!と言うのが無理な話なわけで…。





それでもこうして覚えているのは、『楽しい!』と脳が覚えているのだろう。


思い出すだけでも気持ちがワクワクするのだから、相当だと思う。


(この気持ちを、今の子供たちにも味わわせてあげたい。)


私はしみじみ思うのであった…。

現在『まちづくりの会』に参加させて頂いて、毎年夏まつりに「流しそうめん」を行っています。今年で4年目!!子供たちが騒ぎながら麺を取る様は、やはり面白いですし、やりがいが有ります。

『こころ』を育てるのに正解、不正解はない…と思います。

「人を育てるには町から」「町を育てるには人から」を掲げて、今年も準備がんばります!

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