夢のつづき
俺は学校に入り、ずっと少し優秀な程度の成績だ。日本でいうなら全教科70点くらいでたまに80点や60点も取るような感じ。ここの学校は基本魔法しか習わないので実技テストと教師からの真面目さ、誠実さの評価、部活等の成績等で成績が決まった。
和歌部はやはり部員が集らず、苦労したがなんとか教師から興味を持たれたのもあり、1人だけでとりあえず活動させていただくことにまとまった。そして今も部員は1人。卒業までこれかも知れない。
和歌は2chでも日本文化の中で比較的手軽なので、外人もこの世界に転生すれば魔法で2chをするので文字を理解できるのもあり、前向きな再評価がなされている。
その内和歌の本等を書いて金を得る奴も出るかも知れない。俺が書いてやってもいい。季節や風景、色彩等を誰でも意識するきっかけになるのが和歌の良いところだ。元の世界の本をそのままこちらで同じ内容のものを売るのもいいかもしれない。ただ、内容を暗記できている本は少ない。それをやるなら義務教育レベルの内容の専門書を書いたほうが楽か。
数年間学校へ通ったが、進路が問題。渡来人の如く文化を伝えて過ごすのが一番世界の為になるんだろうが。小説でも書こうかな。売れなければ普通に働けばいいし、不安なら会社に勤めつつ小説を書いてもいい。家柄がよく、この学校もよく、まあまあな成績。就職先ならある程度選べるだろう。
恐らく、作家なら転生した経験も生かせるだろう。それに、俺の元居た世界ではなりづらい職なので、なれるチャンスなのでやってみたい。
そこで俺は休日に原稿用紙を買い、数枚にわたる短編小説で俺の居た世界の社会を、未来の世界として書いた。
本にしようとは思わないが、作家になれるきっかけ作りの為にもと、同人誌を制作している読書部に持っていくと、珍しがられた。未来予想の小説は少ないらしい。因みに宇宙を知らないので宇宙人の話もない。かぐや姫的なものならあるかもしれないが。
他に作品があるのかと聞かれたが、無いと答えると原稿用紙をくれた。もし同人誌のネタになり、売り上げがプラスになれば金も出るかも知れないとのこと。ただ、まず無いというのも付け加えた。
これ以降、休日の度に小説を書き、さまざまな形で俺の世界の特徴をネタにしたし、宇宙人や宇宙旅行などの話も書いた。
ペンと紙を持つ癖と思いついたことはメモを取る癖がついた。
最近アリスからの視線が更に期待に満ちたものになっている気がする。




