第十八話 終話
今日もティルトの料理に舌鼓を打つ。彼の料理の腕前は、昔鍛えたそうだ。
いつも美味しいご飯が食べられて、ルベルは実に満足であった。
食べ終わると、彼女は丁寧に両手を合わせて感謝をする。
「今日はパーティーで討伐かい?」
ルベルの首にかかっているシルバーのプレートを見て、ティルトは尋ねてくる。
「はい、シンシアさんがゴブリンを大量殲滅したいそうで」
「はは、いいように使われてるね。あんまり自分を疎かにしたらダメだよ?」
「大丈夫です! サシャさんがいつも様子を見に来てくれるので」
鼻息荒く語るルベルに、ティルトは苦笑していた。
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「待っていましたわよ、ルベルさん!」
ギルドに着くと、耳に響くような大きな声が聞こえてきた。シンシアが腰に手を当てて仁王立ちしている。
「今日こそ、こき使ってあげますわよ!」
「とか言いながら、昨日は眠れない夜を過ごしていたシンシアです」
横から茶化してくるのは、ファーミュだった。シンシアの真っ赤になった剣戟を浮遊して避けていた。
「まぁ、なんだ。これからもよろしくな」
遅れて言葉を放つのは、ドロルである。彼女に向かってルベルは笑顔で「はい」と答えた。
まだ凍らせてしまう恐れはある。不安がないわけではない。
それでも前に進んでみようと思う。もしかしたら、ルベルの能力が役に立つ日が来るかもしれないから。
そんな彼女を遠くから見守っているのは、ギルド職員に指示を出しているサシャであった。




