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ブラックへ送った造花  作者: 妄空 蚕 
千木リース
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14/14

(株)千木リース (後)母

 あれ以降、彼等から連絡はない。夫に関しても、支払いの確認はあっても、当初予定していたメールは届かなかった。

 私自身、彼等の顛末などに興味はない。ただ、あの子達の幸せを願うばかりだ。


「で、顛末だけどねー」

「だから、興味ないって言ってるでしょ!」

 いや、言ってはいないか。というか、考えを読むな。

 ただ子供達に関しては、最悪の一途を考えてしまう自分もいる。片棒を担いでいることも考えると、興味ではなく責任として受け止めるべきなのだろうか。

 私自身、聞かぬことも業務上の責任であることを失念し、彼女の続ける言葉を止めることが出来なかった。


「結論から言えば、お家騒動になったよ。父母と子供の間に血縁関係を確定できないってね」

「確定できない?」


 片隅で何かしらの問題を抱えるとは考えていたが、曖昧な現実に疑問は加速した。

 血縁関係がないのではなく、確定できないとはなんだ。何故、あるなしで答えが出せないのだ。


「75%くらいは、2人との血縁を確定できた。ただ、残り25%程他人の遺伝子が組み込まれている。だから、確定ではない。そういう結果らしい」

「提供者の遺伝子が入り込んだ…」

「検査までは。でも、それに類する状況にはなっているだろう。」


 完全ではないのは、栄養などはあくまで妻が与えたからなのかどうか。専門的な部分はわからない。

 ただ、帰り際妻が母にはなれていなかった。それが答えなのだろう。

 私の苦悩を嘲笑うように、玲子は静かに頬を上げ、こちらを覗き込む。


「なぁ、あの子の母親っていったい誰なんだろうなぁ」


 静かに笑う彼女を他所に、ドアが静かに叩かれる。

 額の汗が振動に反応した。


「精神は身体に入りますか?」

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