第62話
こんにちは!
明日葉晴です!
連日投稿は切羽詰まりますね!
なんだかんだ街ブラの回が続きそうな予感がする感じです。
あと二、三話くらいですかね…
当初の最初に言ったことと同じこと言ってる気がします…
まとめられない自分の優柔不断さが恨めしいです。
てなわけでのんびり本編をどうぞ!
前回のあらすじ
無事に入学をしたソラ。シン、ハクア、トレイズと共に、寮を充実させるために王都で買い物をすることとなる。当初四人で買い物をする予定だったが、突如トレイズの提案により男女別で買い物することとなるのだった。
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シンとトレイズと別れ、アタシとハクアで並んで王都の大通りを歩く。
「んじゃ、まずは調理器具から探そっか」
「ソラはいいんでありんす?」
「調理器具はアタシも使うし、家具は重いからシンに任せたいし」
「しれっとシンを荷物運びに使うんでありんすね…」
「適材適所だねー。シンはオニだし、普通の家具くらい軽いもんでしょ」
てか絶対家具より重い剣を片手で振り回してるし…
アタシがシンをいいように使おうと計画していると、ハクアが驚いた様子でアタシの方を見てきた。
「え…?シンはオニなんでありんすか…?」
「うん。あ、言ってなかったけ?」
「はいでありんす。ホミニスと変わらないんでありんすね…」
「本気出すと角生えるけどね」
「人は見かけによらないでありんすね…」
「アタシもそう思う」
あの見た目でアホみたいな力出すんだもんなぁ…
「あ、てかこれ言ってよかったのかな…?ハクアなら平気だろうけど」
「そうでありんすね…希少な種族って聞くでありんすから…」
「んー…そっか。こんどから気を付けよ」
そんな雑談をしつつ、アタシとハクアは大通りをひた歩く。だけど目当ての調理器具が売っていそうなところは全く以て見つからなかった。
「てか、定食屋と宿屋とお土産屋と…外から来た人向けのお店が多いね」
「お城まで一本道のこの通りは、観光がメインなのかもしれないでありんすね」
「どっか適当なとこで曲がって、別の通りに行こっか」
「わかったでありんす」
そうして、アタシ達は適当な広めの十字路で曲がって、またまっすぐ進む。すると、知っている人が何かのお店から出てくるのを見かけた。
「あれ?ロッチさん!」
「おぉ!ソラちゃん!こんにちは」
「お久しぶり…でもないですね。こんにちは!」
アタシはロッチさんに駆け寄りながら挨拶した。ロッチさんもアタシに気付いて、振り返り挨拶をしてくれた。ちょっと前まで一緒に旅してたから、昨日一日空けただけなのに懐かしく感じた。
「そ…ソラ…いきなりどうしたんでありんす…?」
「あ…ごめん。知り合いの人見つけて」
少し遅れてハクアがアタシに追いついた。いきなり走ってごめん。
「ソラちゃん、その子は?」
「寮で相部屋になったハクアです」
「ほぉ…と言うことは無事合格したんだね?」
「はい!」
「よかったよかった」
アタシが学園に入学できたことを知らせると、ロッチさんは嬉しそうに頷いてくれた。
「ハクア、この人はロッチさん。アタシとシンを王都まで連れてきてくれた人だよ」
「そうなんでありんすか。えと…ハクア・ヒノエでありんす」
「私はロッチ。行商人をやってるんだ。よろしく」
ハクアとロッチさんが簡単に挨拶を交わすと、ロッチさんはアタシの方を見てきた。
「それにしても…ソラちゃんはよく珍しい人と仲良くなるね。オニに次いでフォクシーの銀毛赤目の子とは」
「…っ!?」
「ロッチさん、知ってるんですか?その話」
ロッチさんの言葉に、ハクアの体がびくりとした。獣人種ならともかく、それ以外からその話が出るとは思わなかったんだろう。アタシの後ろに隠れてしまった。
「知ってるよ。行商人をやってるといろんな話を聞くからね。とは言っても、珍しい子だとしか思わないから、怯えないでもらえると嬉しいんだけど…」
「あ…は…はいでありんす…」
ロッチさんが苦笑しながらハクアを見て弁解すると、ハクアはおずおずと言った様子で再びアタシの横に並んだ。
「ひとまず信じてもらえたようでよかった」
「あ…えと…すみませんでありんす…」
「いやいや、謝るのは私の方だよ。無遠慮に、君にとってはよくない話をしてしまったんだ。悪かったね」
「だ…大丈夫でありんす…」
ロッチさんが謝って、ひとまず無事に解決。よかった。仲の良い知り合い同士が気まずくなるのは、アタシとしても嫌だ。
「ソラの知り合いはみんないい人でありんすね」
「あはは。そんなことないよ」
クラウセッドとか、クラウセッドとか…クラウセッドとか…?あ、アイツしか嫌な奴いないわ…
ハクアの言葉をやんわりと否定しつつ、思い浮かんだのはアイツしかいなかった。まぁいい人しかいないってのはそんなことはない。
「ところで、ソラちゃんとハクアちゃんは何をしているんだい?」
「あ、アタシ達、買い物してて。最初の授業まで一週間あるんで、その間に部屋に必要なもの揃えようってことで」
「そうなんだ。今は何か探してるのかい?」
「調理器具を探してるんです。ついでに王都の探索も」
「そうか。それならちょうどこのお店が売ってるよ。私も口利きしてあげよう」
「そうですか!ありがとうございます」
「ありがとうでありんす」
ロッチさんの言葉に甘え、アタシとハクアは後をついてお店の中へ入っていった。
「いらっしゃい!…って、ロッチの旦那。なんか忘れ物かい?」
「いえいえ。お店出ましたらこの子たちに会いまして。調理器具を探してるというので紹介しようと」
「それはどうも!と、子供じゃないですか。そっちの趣味で?」
店に入ると店長らしき人が挨拶をしたけど、ロッチさんに気付いて態度を崩した。アタシとハクアを見せると、店長さんは不躾な質問をしてきた。大丈夫だろうか。
「あはは。違いますよ。確かにかわいらしいですが、襲おうものなら返り討ちですよ」
「冗談だよ。てことはやっぱりその子たちはさっき言ってた…?」
「えぇ。一人は違いますが、こっちの栗毛の子はそうですよ」
趣味は悪いけど冗談だったらしい。まぁ安心はした。それはさておき、ロッチさんはアタシとシンの話を店長さんにもしていたらしく、アタシを手で指して紹介した。
「ほほぉ…嬢ちゃんが。噂通り、なんとも見かけによらないものだな」
「初めまして。ソラです。恥ずかしいので噂は忘れてくれると有難いのですが…」
「はははっ!無理だな!」
そんなあっさり…
「それで?調理器具を探してるって話だが?」
「あ、はい。包丁とまな板、鍋とか…調理器具一式欲しいですね」
「はいよ。それだったらそこにあるぜ。見てみな」
「ありがとうございます。ハクア、行こ」
「はいでありんす」
アタシはハクアを連れて包丁とか置いてある棚に移動した。見る限りいろんなものが置いてあるけど、良し悪しは分からない。結局、ハクアと一緒に考えて、最低限必要なものを選んで店長さんに渡した。その間になぜかロッチさんはいなくなっていた。
「あれ?ロッチさんは?」
「旦那なら商談があるって次に行ったぜ」
「あ、そうなんですか…」
せめて挨拶はしたかった…
「おう。ついでに安くしといてくれっつってたから。まけておくぞ。全部値札から二割引いといてやる」
「ありがとうございます!」
「おう!嬢ちゃん達、あの学園に入ったんだろ?ならいつか世話んなるかもしんねぇからな!」
流石できる男ロッチさん。きっちり交渉はしてくれたらしい。ありがとう。
「それはいいんだが…嬢ちゃん達、調理器具だけ買って、皿とかはどうすんだ?」
「あ…」
すっかり忘れてた…
「忘れてたのか…俺が紹介状書いてやっから、隣の店で買っとけ。安くしてくれるだろうからよ」
「すいません…ありがとうございます」
「いいってことよ。ついでに、買ったら学園まで一緒に届けてやるよ」
「そんな…そこまで…」
「まだ王都回んだろ?荷物抱えちゃ楽しめんだろ」
「でも…」
「気にすんな!旦那の紹介だからな。そのくらいは付けとかないといけねぇ」
いやだからって…そこまで?
そうは思ったものの、結局好意に甘えて、隣のお店でお皿とかを買ってから店長さんに渡した。そして、アタシとハクアで、管理人さんに事情がわかるようにサインと手紙を渡して、何度もお礼を言いながら、お店を後にしたのだった。
第62話を読んで頂き、ありがとうございます!
久々にロッチさん登場です。
今後もちょい役で出演する予定ですよ。
見せ場は…まぁ…あるのかなぁ…?
私は結構好きなんですけどね。ロッチさん。
それでは今日はここまで!
ブクマして頂いてる皆さん!
そうでもない皆さん!
いつも大変お世話になっております。
また明日もお付き合い頂ければ幸いです!




