第100話
こんにちは!
明日葉晴です!
ついについに100話目!
話が全然キリが良くないんで特に何も無いんですが…
さておき、引き続き試験のお話。
シン君に勝ったソラちゃんにこれ以上の障害はあるのか!
それでは本編をどうぞ!
前回のあらすじ
剣士科の試験を受けるソラ。初戦でのシンとの戦いは、お互いに試験の結果とは関係ない部分で譲れない意思のある戦いとなった。そしてソラが試験に勝つことによって、シンがソラを応援することになったのだった。
=
シンとの試合の後、アタシは問題なく勝ち進み試験を続けていった。途中の昼休憩も情報制限の為か待合室で行われて、対戦表の感じから残すは準決勝と決勝だけになった。
「なんかあんまし歯ごたえないなぁ…」
「そうなの?」
アタシは問題なく勝ち進めたって言っても、大きく消耗しない範囲でって程度だ。技は使うこともあったし、アタシとしては学ぶところもあったけど、エドはそうでもなかったみたいだ。
「あぁ、なんかこう…驚きが…あ、一人いたけど、その子以外は物足りなかったな」
「でも一人いたんだ」
「おう。ロロナちゃんとか言ったかな。あの子は強かった」
「あ、ロロナさんと戦ったんだ」
確かにロロナさんは強いと思う。アタシも何回か戦わせてもらったけど、安定してる感じがした。多分どこかでちゃんと教わったような雰囲気があった。
「知り合い?」
「うん、友達。よく模擬戦とかやってるんだ」
「そか。ソラちゃんの友達なら強いのも納得だな」
「その理屈はよくわかんないよ…?」
エドの質問に答えると、謎の解釈をされた。
「いやいや。だってソラちゃんは強いじゃん。シンも相当っぽいし、そういう人達の周りは強いだろうからな」
「え?待って?アタシ、エドの前で戦ったことあったっけ?」
アタシはエドと会った記憶を掘り起こしたけど、入学前に会った一回以外は今日しか思い浮かばない。だとすれば、どうしてアタシが強いと断言しているのだろうか。
「いやないけどさ。でも首斬りの戦幼女ってソラちゃんのことなんでしょ?」
「わぁぁぁっ!!!」
思わぬところからアタシの噂のあだ名が出てきて、反射的にアタシは叫んで顔を伏せた。さらに言えばアタシだと確信している。多分誤魔化しても無意味だろう。
「な…なんで知ってるの…?」
「情報収集は基本だからな。そういう噂は知っておくのが重要なんだよ」
「熱心だね…って、もしかして…アイツも…?」
「おう。クラウも噂は知ってんよ。てか、戦幼女がソラちゃんだって言ったのクラウだしな」
「ふぁうぅぅ…」
穴があったら入りたいくらいに、すっごく恥ずかしい気分だ。何よりアイツに知られているのが嫌だ。昔だったら絶対に馬鹿にされてたと思う。今も鼻で笑ってるかもしれないけど
「あの…恥ずかしいから、出来れば忘れてくれると…」
「なんで?かっこよくない?」
アタシが期待を込めてエドの方を見ると、エドは純粋な疑問の目でアタシの方を見ていた。そんなに不思議そうにされると、アタシが間違っているように思えるから困る。だけどここで折れたら女子的に何か失う気がする。
「かっこいいとかじゃなくて…ね?女子としてはそんな物騒な名前はちょっとね…いや、そんな女子扱いして特別に接して欲しいわけじゃないんだけどさ…」
「あぁ…そういうことか!ごめんごめん。すごいって気持ちが大きくてつい。そうだよな、ソラちゃんは女の子だもんな」
「エド…ありがとう…!」
アタシがしどろもどろに言い訳していると、エドは納得したように謝ってくれた。ここにきて初めて遠慮してくれる人が現れたことに、とても感動してる自分がいる。なんか言ってて悲しくなってきた。
「おう!あと…それさ、クラウにも伝えるのがいいと思うよ」
「え…?なにを…?」
アタシが一人で落ち込んでいると、急にエドが真面目な調子でアタシに語り掛けてきた。そんな態度にもだけど、何より言われたことにも戸惑った。
「クラウに、女の子扱いして欲しくないって」
「いや…なんて言うか、アイツには最初からされてないよ」
エドの話に、アタシはほとんど確信をもって反論した。過去を思い返してもそうだし、再会してからも悪態とボコボコにされた記憶しか思い出せなかった。これで女子扱いされてるっていうのは流石に納得できないと思う。
「あはは…まぁ本人からしたら分かり難いかもしれないなー」
「分かり易い、難いって話じゃない気もするけど…」
「エドモンド・クワイア、いますか?」
エドが苦笑いしながら言った言葉をアタシが否定しようとすると、丁度エドが呼ばれてしまった。
「はいはーい!次はクラウだろうなー…行ってくるわ!」
「あっ…!あー…うん。いってらっしゃい!」
「おう!今日こそ勝つ!」
「頑張って」
アタシとしてはアイツと話もしたいから少し複雑だ。それでも応援はする。エドに頑張ってほしいのも本心ではあるから。そうして話し相手のいなくなったアタシは、静かに呼ばれるのを待つのだった。
=
「ソラ、いますか?」
「はい。います!」
「では来てください」
エドが呼ばれてから結構な時間が経った後、ついにアタシが呼ばれた。エドと、おそらくアイツの戦いは、エドが戻って来ないところを見ると、エドが負けたのかもしれない。だとしたらこの戦いに勝てばアイツと当たるかもしれない。
その前に、この戦いに集中しないと…足下掬われちゃうからね。
アタシは気持ちを落ち着けつつ、呼びに来た人に黙ってついて行き、訓練場の扉をくぐった。中央の方を見ると、すでに対戦相手らしき人が着いていた。相手の人もアタシに気が付いたのか、こっちの方を見た。
「はっ!次の相手は女かよ。こりゃ楽勝だな」
そしてアタシを見るなり馬鹿にした一言。相手の作戦かもしれない。怒れば相手の思惑通りかもしれないから、冷静にいこう。
「今までのどの相手より弱そ。これは楽勝だね」
おっと…つい口が…
冷静になった結果、冷淡な態度で挑発してしまった。これじゃあ相手の思惑通りだと思われてしまう。
「はぁ!?なんだと!?」
だけどそんな心配は全くなかった。安い相手で良かった。
「お前…下手に出てればいい気になりやがって…!」
「へぇ…全然そんな風に見えなかった。下手って言葉、ちゃんと調べた方がいいよ」
「あぁ!?ちょっと見た目いいから俺の女にしてやろうと思ったが…気が変わった。泣いて謝っても許さねぇぞ?」
「褒めてくれてありがと。全然嬉しくないけど。あ、あと全く謝る気ないから」
あ…やば。流石にこれはやり過ぎかも…?
「このアマ…俺にたてついたこと、後悔させてやる。この、ガストル・マルマーニがなぁ!」
ガストル・マルマーニ…って…!
高らかに言った相手の名前を聞いて、アタシは初めてこの人がシンの班の人だと気が付いた。おかげで負けられない理由がまた出来た。決意を新たに、アタシは試験の準決勝に臨むのだった。
第100話!!!!を読んで頂き、ほんっっっとうぅぅに!ありがとうございます!
まず今回の話ですが、エド君リスペクト回ですね。
これまで出なかった分を補うくらいに頻繁に登場してきますね。
私はとても気に入ってるので嬉しい限りですが。
あ、あとなんか小物が出てきましたね。
こっちは特に言うことないですが。
さて、ともあれ100話を迎えました!
ここまでこれたのも読んで下さってる皆様のおかげになります!
これからも頑張って続けていくので、密かにでも応援して頂ければと思います!
ブクマして頂いてる皆様!
そうでない皆様!
いつも本当に感謝しております!
これまでお付き合い頂き、ありがとうございます!
そしてこれからもお付き合い頂ければ何よりの幸いです!




