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あくびと俺たち

「ふわぁぁぁ…」


朝、ミキオが教室に入るなり、大きなあくびをした。


「ミキオ、また夜遅くまでゲームやってたのか?」


タクローが聞く。


「あぁ、なかなかやめられなくてな」


ミキオが目をこすりながら言う。


「そんなに面白いの?そのゲーム」


カズが聞いた。


「おぉ、かなり面白いよ…」


ミキオはまた大きなあくびをした。


「ちょっとやめてよ。あくびって人にうつるっていうじゃん」


タクローがのけぞる。


「そんなの冗談だろ。実際にうつってるの見たことないぞ」


ミキオが笑う。


「でも、嘘でもないらしいぞ」


「冗談だって…」


ミキオはまた大きなあくびをした。


すると、間髪をいれずに、


「ふわぁぁぁ…」


とカズがあくびをした。


「う、うつった…」


カズはびっくりした様子で、口をおさえた。


「ほ、ほんとにうつった…」


タクローもびっくりしている。


「そ、そんな…」


タクローもそこであくびをした。


「お、俺もうつった…」


タクローも口をおさえる。


「な?あくびって人にうつるんだって」


ミキオはなぜか自慢げである。


「あくび恐ろしいな…」


「うん、あくび恐ろしい…」


そこまで言うと、3人とも大きなあくびをした。




あくびは恐ろしい。

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