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追加報酬

「やっぱり、お金だけじゃダメよね。何か、欲しいものとかある?」

「え?」

「ほら、何十年もの祈願を果たしてくれたんだもの、お金だけじゃ申し訳ないわ」


 いきなり欲しいものがあるかって聞かれても困るが、僕は1つ欲しいものがあった。


「それじゃあ……」


 僕は、1つ頼みごとをした。


「分かったわ、それじゃ、サイズを測るからちょっと待ってね」

「はい」


 サイズを測ってもらっている最中に僕はポセイドンのこれからを聞いてみた。


「ポセイドンは、どうするんですか?」

「そうね。どうしようかしら?」

「決まって無いんですか?」

「そうなのよ。だから、国王様に聞いてみようかなって思ってるわ」

「そうですね。あの人なら、どうにかしてくれそうですからね」

「……ん? 貴方、国王様どどう言った関係なの?」

「え? 友達ですね。……あ」


 それを言った瞬間、マリンさんの目が獲物を捕らえる目に変わった。


「ま、そんな事しないけどね」

「……よ、良かったー」

「これは、極秘事項ね」

「お願いします」


 そして、サイズを測った僕たちはケダンさんの自宅に戻った。


「こんにちわ」

「ん? 誰……ってイサミくん」

「あ、メーデルさん」

「大丈夫? 怪我とかしてないの?」

「怪我ですか? 特には……」

「ポセイドンと戦って怪我してないって、貴方凄いわね」

「僕、戦って無いですよ。戦ったのはウミ達ですよ」

「あら、そうなの? 大丈夫?」

「うむ。ご主人のスキルのおかげで怪我はしてないぞ」


 強化のスキルは攻撃力だけが強化されるのではなく、防御力も強化されるみたいで、全く怪我はしてなかった。

 僕の回復スキルはいつ使うんだろうか。


「そうなのね。それは良かったわ。あの人も安心するわね」

「そう言えば、ケダンさんは?」

「あの人なら、貴方の功績を隣人の人とか、いろんな人に話し回ってるわよ」

「……え?」

「やめたほうがいいわよって言ったんだけどね、「いや、俺はやるぞ!」って言って出て行っちゃったわよ」

「そ、そうですか」


 ケダンさんはこの街では結構有名な漁師さんで、その大きな影響力に驚かされたのは次の日だった。


「そうだわ。今日の夜は期待しててね。ポセイドンの捕縛の成功を祝して豪華な料理を振る舞うわ。それまでは、貴方達はゆっくりしてていいわよ」


 そう言って、メーデルさんはキッチンに向かった。

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