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領主館

 その後、ウンディーネと別れこのポセイドンをどうするか悩んでいた。

 ウンディーネには、家族にならないか? と聞いてみたが断られた。


「私は、水の精霊キュ。誰か1人に肩入れして良い存在じゃないキュ」


 と、いう事らしい。残念。

 ポセイドンを監視しながら、その場でどうしようか迷っていると、ガチャガチャと音を鳴らして近くに騎士が3人近づいて来た。


「君たち、少し良いか?」

「はい。なんですか?」

「私たちは、この領で専属騎士をしている者です。そこで拘束されている者は……ポセイドンで間違いありませんか?」

「はい。そうですが」

「良かった。ポセイドン捕縛ありがとうございます。そこで、貴方には領主館に来て頂きたいのです」

「え? な、なんでですか?」

「ポセイドンの討伐又は捕縛はこの領が出来てからの問題だったんです。ポセイドンの縄張りに入ったら殺され、近くに寄っただけで殺される。しかも、ポセイドンの姿を見ようと偵察に行った者も殺された。その為、この領の第一の問題を貴方が解決してくれたのです。領主様もお会いしたいとおっしゃっていました」

「なるほど。分かりました。あ、この子たちも一緒でら良いですよね?」

「はい。是非お願いします」


 そして、馬車に乗り領主館に向かった。


「にしても、ご主人は良く偉い人と会うよな」

「そうか?」

「そうだろう。だって、国王と友達だろ?」

「うん。まぁね」

「次は領主様か?」

「なっ!? 流石にそれはないだろ」

「どうだろうね? もう既に会ってたりしてね」

「ちょっ、ウミまでそんな事言うの?」


 騎士たちは外で馬を走らせていたが、馬車の中から凄い話が聞こえるので、震えていた。


「この人の事は絶対に敵に回さないぞ!!」

「「はい!」」


 馬車の中で話していると、外から騎士たちが、休憩はいらないか? とか、お腹は空いてないか? とか、変な気を使ってくる。


「大丈夫ですよ」


 と、返すが、その後も偶にそんな事を聞いてくる。


「あの、本当に大丈夫なので気を使わなくて良いですよ」

「そ、そうですか」


「一体、何なんだろうな?」

「「「さぁ?」」」


 クロとウミ、ルルは何が何やら訳分からん。と、首を振っていたが、モフラだけやれやれみたいな首の振り方だった。


「イサミ殿。そろそろ、領主館に着きますよ」


 そう言われ、カーテンを開けると、立派な屋敷が見えて来た。


「あれが領主館か」

「やけに、普通だな」

「そうだね」

「領主様は読書家なので、屋敷の中は本でいっぱいです。良ければ、本の話などをすると良いかと思われます」

「ありがとうございます」


 そして、僕たちは領主館に到着した。

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