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第四話 犯人の犯行

 その後、犯人の病室に向かう。桜田さんが病室の外に立っている。見張りや移送準備は整ったみたいだ。私を見て眉を寄せる。私は少年の話と警察の相談履歴の話をした。


「お前、単独で勝手に子供に話をするな」


「すみません。でも、背景をすぐに知っておかないと…」


 まだ爆弾があるかもしれないからだ。勿論、モール中探しはするだろうけど。二時被害は避けないと。

 先ほどの医者が来た。


「容態は安定しています。少しすれば意識が戻るでしょう」


「ありがとうございました」


 私は頭を下げる。貴重な時間と救うべき手を使ったんだ。他の患者を救う時間を、そして救急車を。だから、銃の携帯許可を願ったのに。


「では」


 医者は去って行く。少しでもここにはいたくないんだろう。


 全ては裁判にかけるため、犯人は法定で裁かれるべきなんだと自分に言い聞かす。





 数日後、自分の想いに答えない少女と少女との間を妨害してきた少女の両親目当ての犯行とわかった。犯人は少女の家に設置していた盗聴器で、あの家族が少女の誕生日にあのショッピングモールへ行くことは聞いて知っていた。犯人の部屋に盗聴道具が隠してあるのも発見された。少女の家のリビングと部屋に盗聴器が仕掛けられていた。


 爆弾はネットで調べて作り設置して、ボタンにより爆発させた。少女と両親が買いに行く予定にしていた店の場所付近にしかけてあり、近くに行った時に爆発させたようだ。兄は興味がなかったので別の場所で待っていたので無傷で済んだ。


 大量に刺して回る予定だったようで被害達には包丁が刺さっている者も多く、量販店で大量に包丁を購入する犯人が確認できた。少女とその家族を狙い更に大量に人を刺し回った挙句の自殺予定だったみたいである。




 最後は一人離れた場所に隠れていて、警察みつかったらすぐに自分のお腹を刺した。最後の一本も包丁だった。



 犯人の願い通り死刑が求刑されるだろう。死者10人重傷者12人軽傷者は50人以上にのぼった。


 あの兄妹の両親も死者の数に含まれる。







 コンコン


「こんにちは」


「刑事さん!」


「ちょっと話をしてくるね。美優」


 私は少年と部屋を出る。


「どう?」


 少年の表情は硬い。


「僕の力で美優と生きて行かないといけないんです。どうしたらいいのか。僕にそんなこと出来るのか」


 私は同じくらいの背の少年の頭を撫でる。


「大人がいるでしょ?」


「えっ!?」


「あなたの周りにも大人はいる。頼ればいいじゃない。一人でやってこうなんて考えないで。それに、美優ちゃんがいるでしょ?」


「美優が…」


「支えてるつもりでも支えられてるのかもしれないよ。彼女がいるから強くなれる。小さな手を握りしめてるつもりでも、握りしめられてるのかも」


「は、はい!」


「じゃあ、もう行くね。長くなると美優ちゃんが心配するでしょ?」


 私はその場から立ち去る。

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