起⑧
⑧鳳雛は 図書館だろ そこら辺で 呑んだくれてなければ たま~にだが 図書館だろうな ちょっと付き合え 伏龍が声がけして 玄徳 女史が 流れで付き合うハメになった 二階のカウンター右手側奥 の閲覧室にいた 伏龍が目配せしていた 六人がけの机のひとつをまるまるひとりで占拠しているヤツがいた 机の上は本が山積み 椅子の上も 机の高さよりも高く本が積んであって ソレでも足りないか もうひとつの机の上の一角まで 調べ物らしき本が積まれていた 本に押されてか 他の閲覧者が手前の三番目の机にまで退避しているらしく見えた アレが鳳雛の机の使い方さ 今日はまだマシな方だ ああなってくると もう 誰にも止められない そこに本を何冊か抱え込んで 鳳雛が現れた いよおッス ちょうど良かった 向こうにまだ運ばなければならない本がある 二番目の机の空いている場所に本を載せしな 運ぶのを手伝ってくれ ため息をつきながら 了解 伏龍が応えた 玄徳悪いが手伝ってくれ 一体 何を調べているの いやぁ 色々だ ひとつ調べると関連して アレもコレもとなる 今日は何かな 言葉かな 字引きの類が 多い気がする 調べるはいいが 片付けるのがな ほんま 何処にどう返したらいいか この間なんか この倍の量で 全部片付けるのに2時間近くかかった 当然 閉館時間はとっくに過ぎてる 図書館の館員はオカンムリで でも 何度かヤッちまうと もう諦めの心境だな 呆れた おい 玄徳 額がくっつきそうなくらい伏龍が顔を近づけて オレは何度も 鳳雛に付き合ってきている 今度はお前が付き合え 話はまだだ 距離を取ろうとする玄徳を牽制する お前が鳳雛に付き合わなければ 女史が鳳雛に付き合わなければならないハメになる つまり退館した後 翌朝まで 鳳雛先生のご講義を拝聴するハメになる 女史にそんな事をさせられるか ううん だろ だから ともかく 今度は玄徳の番だ 次はどうするか ソレは又今度の楽しみ じゃなかった 考えれば良いこと な




