表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女あお☆ロボト  作者: 白月 仄
1話 一章 魔法少女、はじめました。
PR
1/8

 時を遡ること約三百年前。地球人類は初の異星人コンタクトを果たした。彼等は宇宙難民であり、住まう星を探していたのだという。

 だが、あらゆる国家が異星人を新たに地球に住まわせる事に難色を示した。が、唯一、此処、難民には厳しい筈の日本のみが宇宙難民である彼等を受け容れた。

 その理由、それは、──



「キャー、可愛い♡」



 ──という、エモくて、モフモフな小動物的外見が受けたのだ。瞬く間に、日本全国に広がる日本人と異星人の同居。更に、異星人が(もたら)した地球ではオーバーテクノロジーは、日本を再び、経済大国に押し上げた。そして、時は流れ、日本に遅れを取るまいとした、アメリカに引き続き、イギリスまでもが異星人を受け容れた。結果、現在は日本・アメリカ・イギリスで異星人──否、元・異星人が見られるようになった。





 ──そして、現在。



「──ちょっと、なんでこのロボット、センサーが無いよ!」

 私──こと、緑山(みどりやま) (あお)は、愚痴を零す。敵をロストしてしまったのだ。

 腹這いな格好で乗るロボットに乗り、私は喚く。なにしろ、このロボット、センサーの類いが一切無い。実にクソだ!

「──仕方ないじゃん。それは対巨獣向けのロボットだし。っつうか、まさか相手が小さいのにロボットを引くとか、蒼の変身運、パないね」

 さて、私と通信しているのは、我が家に住まう異星人──緑山 ユミア。普段は小動物な姿なのだが、現在は人型に変身して私をサポートしている。


 状況を説明すると、私──魔法少女(自衛隊所属)が人サイズの魔獣を撃滅する為に奮戦中。



 時間は再び遡り、現在よりは数ヶ月前。

 中二になった私は一人、一人と一匹になった我が家を見やる。

「──いやー、アレは見事なまでの典型的事件だったね」

「……ま、兄がお姉ちゃんに刺されたのは致し方ないとしても、執行猶予無しの直刑とか、ホント、AI裁判はクソだよね」

 我が家はシングルマザーだが、母は出稼ぎに海外に行ったきりもう数年も音信不通で帰らず、兄はお姉ちゃんを性的に虐げてプッツンきたお姉ちゃんに刺されて死亡、そして、そのお姉ちゃんはAI裁判で執行猶予無しの監獄行き。本当にクソだ。預金残高は一ヶ月も過ぎれば無くなり、路頭に迷う。

「……お金、どうしよっか?」

「……そうだね……、あ、コレなんてどう?」

 そう言って、一匹こと我が家の同居人のユミアが小動物的な手を器用に動かして、スマホの画面を見せてきた。


『魔法少女、募集!』


「ふざけてるの!」

「いやいや、マジ。知ってるでしょ? 近年になって、出現するようになった魔獣」

 ……そういえば、現在、日本では魔獣現象が頻発していた。魔獣現象とは、人や異星人が突如として魔獣になって暴れる災害のことだ。原因は今のところ不明なんだとか。

 そして、ソレをどうにかするのが“魔法少女”と呼ばれるトンチキな格好をした連中。尤も、九割方がモグリで、正式な魔法少女は一割にも満たないとか。

「それで、給金は?」

「実に破格だよ! なんと、一ヶ月手取りで五十万円だよ! しかも、その他手当てが付く!」

 ふみゅ、五十万円か……。いいカモしれない。

「で、魔法少女の資格(?)はどうなるの?」

「それは、任せて!」

 ──ドン!

 ユミアは何処からともなく書類の束を取り出し、

「私と契約すれば、即、魔法少女だよ!」

 と、曰う。

 成る程。それで、

「野良の魔法少女が九割以上なのね……」

「ま、そういうこと。」

 私はペラペラと契約に関する書類の束を捲りながら、

「……ねえ、あなたと契約した際のデメリットは────?」



 こうして、私は自衛隊に赴き、そこでユミアと契約、そして、正式な魔法少女になった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ