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魔法少女という年ではない。  作者: あるにゃとら


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第25話

「うわっ」

「あ、呼び出しですね!魔獣が出たんでしょうか?」

「勝ったから今日は気分よく戦える」

「私は今日も負け~」


 ゲーセン帰り、解散する直前で本部支給の端末に呼び出しの連絡が来た。呼び出されている魔法少女はここにいるミモザちゃん、トウカちゃん、ヒカリちゃん、私。

 この4人だけなので、魔獣が出現したとするならおそらくE級だろう。


 私たちが行くゲーセンは本部から一駅程度しか離れていないのですぐにつく。

 本部に入り呼び出された部屋に向かえば、いたのは最近私担当となった気がしている明坂さんだ。他の魔法少女には職員の担当とかないのに。


「神威以下魔法少女4名、到着しました」

「ありがとうございます。早速ですが出動していただくこととなります。相手は、日本で本件が2度目となる魔虫です。こちらを」


 モニターに映るのは黒い光沢をもった甲殻を身にまとい、頭には2本の長い触覚。足は六本あり、足の真ん中には毛のようなギザギザが複数生えている。


「うわ……」

「これはちょっと……」

「きもい」

「黒くて素敵~」


 そこに映っていたのは、女子どころか全人類の敵と呼んでもいい存在。ゴキブリである。

 しかも魔虫なのでとても大きい。バッタよりは小さいが、おそらく3m以上はある。


「これ100匹もいないですよね?」

「現状はこれ一体だけになります」


 普段はモニターを見ながら説明している明坂さんがモニターを一度も見ずに説明している当たり、明坂さんもこれは嫌いらしい。どことなく言葉にも棘がある。


「ではさっそく向かってください。場所は端末に送ってあります。移動はヒカリが担当してください」

「わかりました~」


 さて、現場までどのように魔法少女が向かっているか疑問に思った人もいるだろう。

 その答えは、魔法少女だからこそできる事。すなわち魔法である。


「それじゃあ浮かべま~す」


 外に出て変身した魔法少女ヒカリが声をかけると、私たちの体が浮いた。

 ヒカリは風の魔法を使う。この魔法の力で空を飛んでいくというのが答えだ。移動に便利な魔法なので、風の魔法を使う人は回復できる魔法少女と共に重宝されている存在。


 空を飛ぶのは初めての感覚だが、屋根の上を跳躍しながら移動するのとあまり大差はなかった。ちょっとスカートの中が怖いくらい。

 とはいえ魔法少女のスカートは特別仕様。中身はブラックホールのように真っ黒なのでのぞき見対策は安心だ。

 私はともかく他の魔法少女は皆小学生なので、見てしまったら警察のお世話になるだろう。ブラックホールがあってよかった。


 10分ほどで現場に到着した。避難は既に済んでいて襲われている人もいない。

 それにしても風の魔法による移動は便利だ。直線で移動できるので車や電車に比べて格段に速く移動できる。


 それだけでなく、そもそも風の魔法による移動自体が速い。時速100kmは出ているだろう。

 本気を出せばもっと早く移動できるそうだが、目が開けられなくて危険なので非常時以外は使用しないようにしているらしい。


 現場の魔虫は我が物顔で道のど真ん中を歩いている。少し離れたこの場所から見る限り歩く速さは遅く見えるが、相手はゴキブリの魔虫である。戦闘に入ればかなりの速さで移動することだろう。


 魔獣はもとになった生物の特徴をある程度引き継いでいる。鳥型なら空を飛ぶし、狼型なら鼻が利く。

 魔虫に関してはわからないが、おそらく引き継いでいるだろうという前提で戦闘に入るべきだ。


「みんな行ける?」

「問題ないです!」

「早く倒そう。視界から消し去りたい」

「私も大丈夫で~す」


 それじゃあ行くか。


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