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アフターストーリー(4/4): 夏休み
朝から日差しが強い。自転車を漕いでいると、生暖かい風でTシャツがはためく。
歩結は安木市の市街地に来ていた。人口約5万人のこの町は、ショッピングモールや市役所、総合病院などが中心部に集まっている。
広場を通り過ぎ、その隣の図書館に自転車を停める。
中に入り、学習スペースに行くと、待ち合わせしていた遥はすでに勉強を始めていた。夏休み終盤ということもあって、開館して間もない図書館にちらほらと勉強している人を見かける。
歩結が遥の隣に座ると、遥が気づいて目が合った。静かな空間であるため言葉は交わさず、歩結も持ってきた宿題を始める。
2時間くらい経ったあと、遥が「帰る?」とささやいた。歩結はうなずく。この後ごはんを食べて解散する予定だ。宿題を片づけて図書館を出る。
駐輪場に向かう。
「宿題捗った、明日中に終わりそう」
歩結がつぶやくと、遥がフッと小さく吹き出した。
「いや、終わりそうじゃなくて、終わらせないとだめでしょ」
それはそうだ。明日は夏休み最終日なのだから。
「俺は……今日中に終わるかな」
遥は微笑んだ。それは、歩結が初めて見る顔だった。
「去年までは前日に終わらせていたんだけど……今年は2日前に終わらせようと思って」




