異世界
俺は黒川蓮、いや今はレインといった方がいいだろうか。
もともと俺はなんの変哲もないただの高校生だったのだが、とある事件が原因でこの剣と魔法のファンタジー世界へ連れてこられてしまった。
そのとある事件というのはトラックにひかれそうだった幼馴染を助けるために死んでしまったことだ。
本来死んだら記憶を完全消去して輪廻転生の輪に返すそうなのだが、俺が死ぬはずのないタイミングで死んでしまったために輪廻転生ができなくなってしまったらしい。
もしこのまま放置するといずれ魂ごと消滅してしまうとか。
しかしそんな俺を哀れんだのか神様が
「善行を行って死んだのだ。このまま何もできずに消滅してしまうのはさすがにかわいそうじゃ。だからおぬしをわしの管理する別の世界へ転生させてやろう。」
そういうと神様が俺の返事も聞かずにぶつぶつと呪文を唱え始めており、目の前が白い光に包まれて次の瞬間目を開けるとそこには大自然が広がっていた。
そして今に至る
「しかしいきなり大自然の中でスポーンとはなかなかハードモードだな。こういうのってだいたい始まりの街みたいな場所でスタートするものなんじゃないのか?」
俺が今持っているものは斜めがけの大きなかばん一つとショートソードを腰にぶら下げている。
また服装は日本にいた時と違い、動きやすい服装に革鎧みたいなものを着ている。
神様によると、このかばんの中に生活に必要な食料や水が数日分と、ちょっとした初心者特典なるものが入っているらしい。
試しにカバンを開けてみると色々なものが入っていた。
・本
・小型ナイフ
・革の水筒
・パンと干し肉
・革の巾着
「なんか思ったよりも普通だな。装備は駆け出しの冒険者みたいな感じだな。」
とりあえず俺は当たりを見回して座れそうな切り株を見つけてそこに腰掛けた。
まずかばんに入っていた本を開いた。
中にはこの世界に関する初歩的な知識が書かれていた。
この世界にはレベルという概念があり、特定の行動をすることで経験値を取得できある程度ためるとレベルが上がるらしい。
「なんかゲームみたいなシステムだな。レベルに経験値、この本によるとステータスもあるらしい。
まぁ自分の実力が目で見えるっていうのはありがたいな。」
ほかにも本にはいろいろな知識が書かれていたが今の俺に関係してくるのはステータスに関することだけだろう。
「たしか『ステータス』って唱えると出てくるんだよな」
そう唱えると目の前に透明なボードが現れた。
名前:レイン
種族:人間
年齢:15歳
職業:
レベル:1
HP:100
MP:10
攻撃力:5
耐久力:5
知 力:5
速 度:5
器 用:5
幸 運:5
スキル
・鑑定Lv1
ユニークスキル
・インターネット
「まじかよ、戦闘に役立ちそうなスキルが一個もないじゃねぇか」
神様からもらった本によると、転生特典として鑑定のスキルとユニークスキルが一つ配布されるらしい。
この世界の人は生まれるときに神様から数個スキルを配られると本に書かれていたが、俺のステータス欄にあるスキルは2つとも神様から後天的にもらったものなので
「はぁ、転生されられた上に能力も一般人以下ってまじかよ。善行で死んだんだったらせめてもっといい能力が欲しかったな」
いつまでも落ち込んでいては何も始まらないため、俺はスキルの検証を始めた。
「鑑定スキルはなろう系の小説を読んでいたからなんとなくわかるが、このインターネットってスキルがわからないんだよな」
神様からもらった本によると中世ヨーロッパぐらいの文明レベルらしいのでインターネットが普及しているとは到底思えない。
「まさか一般人より弱いうえにごみスキルまでもらったのか?とことん運がないな」
物は試しということで早速鑑定スキルを発動させてみた。対象はもちろん自分のステータスに向けてだ。
『鑑定』
名前:この世界における呼び名
種族:この人物の種族
年齢:生まれてからの年月(15歳で成人)
職業:持っているスキルなどで就く職業が変化する
レベル:レベル
HP:体力これが0になると死亡
MP:魔法を使うと消費される
攻撃力:これをもとに攻撃したときのHP減少量が決まる
耐久力:これをもとに攻撃されたときのHP減少量が決まる
知 力:MPの量と魔法の威力が決まる
速 度:速さ
器 用:器用さ
幸 運:運
鑑定Lv1:あらゆるものの簡単な鑑定が可能
ユニークスキル:この世界で一人しか持っていないとても貴重なスキル
インターネット:情報を調べることができる
「へぇ、この世界は15歳で成人なのか。ってか俺もともと17歳だったけど2歳若返ったのか。ほかのステータスは予想道理だ。まじでゲームみたいだな」
15歳になっているのは神様のおかげだろう。
「鑑定Lv1でこれだけ使えるのか。これはこの先いろいろと役に立ちそうなスキルだな」
しかし肝心のインターネットについての情報は一つも得られなかった。
鑑定Lv1だからこれだけの情報しか得られないのか、そもそもユニークスキルについては世界に一人しか持っていないから情報がすくないのか。
「どっちにしろ試しに使ってみないと何もわからないか」
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