表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Sランクギルドを追放された魔導士、田舎でスローライフもくろむ・・・が?!  作者: 士口 十介
魔導士はエルフの大森林を見た!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

139/186

始まりの日

「世界樹は竜が作り出した物だって!!」

カイ達は驚きの声を上げる。


「アイナリンドは知っていたのか?」

「いえ、私、私達にはそこまでの事は知らされていません。

ただ・・・」

「ただ?」


「ただ、

“エルフの町は白い竜の温情によって作られた。何人も竜を害してはならない。“

と言う掟があります。」


「なるほど。・・・ん?」

カイは少し疑問に思う。


「ところで、白竜様?クレタ様?」


<白竜でもクレタでも好きな方で呼ぶが良い。>


「では、クレタ様。

昔話での約束は一晩だったと思うのだが?

一体いつの話なのでしょうか?

それとも約束は一晩では無い?」


<ふむ、間違いなく約束は一晩である。

そしてそれは今この時も続いている。

我は寝てはおらぬし、起きてもいないからな。>


「まさか一晩と言うのは・・・」


<寝て起きるまでの間の事よ。

我が微睡でもう何年になるかな。>

驚くことに白竜は世界樹を作って以来、微睡でいると語った。

やはり竜とは人知を超えた存在なのだろう。


<我を中心として外よりマナを取り込み循環させ世界樹を維持する。

世界樹の恩恵を受けた者が大地に帰り大地にマナをもたらす。

世界樹は大地よりマナを吸い上げ外に放出する。

森羅万象の循環の中に組み込まれているのだよ。>


「・・・精霊石を中心・・・循環・・・マナ・・・外・・・」

カイが何かを思いついたのかブツブツ呟いていた。


「カイ?どういう事?」

カイがルリエルの方へ顔を向けるとフィリアやアイナリンドもカイの方を見ていた。


「グウィバーが言っていた精霊石の活用だよ。

精霊石を中心に外よりマナを取り込み循環する。

それにより飛行船レヴィキアを動かす。

つまり、普通に動かすだけなら精霊石の消費が皆無になる。

魔法陣自体の寿命が存在するから一概に言えないが、

精霊石が存在する限り半永久的に飛ぶことが出来る。」


「半永久?」

「とても遠くまで行けるという事ですか?」

「カイ殿それはすごい事なのでは?」


ルリエルやフィリア、アイナリンドさんが口々にカイに話しかけた。


「ただ疑問なのは、それだけ長い時間を飛ぶ飛行船レヴィキアがなぜ必要なのかという事だ。

試練の内容を考えると、クレタ様。

貴方は予知能力をお持ちですね?」

カイは白竜クレタに尋ねた。


<いかにも。我はある程度の事象を予知することが出来る。

だが、そなた達の未来を予知することは不可能だ。

知っての通り、予知は己に関することは出来ない。

そなた達の行動はそなたたち人族だけでなく我ら竜族にも影響を及ぼす。

その為、そなた達に関する予知は不可能になってしまったのだ。>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ