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幼なじみは龍でした  作者: 犬丸
別世界編
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第六十六話◇

ーヒナタsideー


なんだろう…?


…嫌な予感がする。


「どうしたのよ。ヒナタ。」


あれから数日後。


アンジェお姉さまとアスカと私で雑談してたのに…


「なんだろう…寒気?」


「お姉ちゃん風邪ー?」


「うーん…風邪とは少し違う様な…。」


「……。」


アスカは?マークを浮かべているが、お姉さまは真剣な顔をしてなにか悩んでいる。


「…虫の知らせかもしれないわね。」


「…虫?」


アスカが首を傾げる。


ていう事は…


「カノン達…?」


お姉さまは神妙な顔で頷く。


「いくらガルムと手を組んでもデルトに勝てるとは限らないわ…。」


「い、行かなきゃ!!」


私が戦場に行けばカノンは龍になれる!


力にならなきゃ!


私が座っていた椅子から弾かれるように立ち上がるとお姉さまに止められた。


「待ちなさい。ヒナタ。」


「なんで!?」


「貴女、ここからデルトまで短時間で行けるの?」


「それは…。」


確かにデルトまで距離がある。


私の足じゃ2、3日かかる。


「どうするべきかしら…。」


真剣な表情のお姉さま。


お姉さまも悩んでる。


「ヒナタお姉ちゃん!アンジェおばちゃん!」


そこに明るい声。


「誰がおばちゃんじゃー!!」


「どうしたのアスカ?」


声の正体はアスカ。


「アスカね!走るの早いよ!!」


私がぽかんとしているとアンジェお姉さまが言う。


「そうよ!アスカが居たわ!!」


ちょ…


「ちょっと待ってよ!!アスカに私が乗れと!?」


「うん。」


おかしいでしょうが!!


「アスカ、ヒナタにまだ話してないの?」


「うん」


「じゃあパパッと変身しちゃいなさい。」


…変身?


「あい!」


アスカの元気な声と共に、アスカの姿が変わっていく。


「この子…アスカ?」


私の前には赤い毛の犬。


犬と言ってもゴールデンリトルバーより大きくて、人が一人乗れる位の大きさ。


「ええ。アスカは獣人よ。」


初めて知った…!


「アスカならアンタ一人乗っけてデルトまで行くなんて楽勝よ。」


「ワンッ!」


同意する様にアスカが尻尾をブンブン振る。


「アスカ…お願いできる?」


アスカに問うと当たり前だ。と言うように私の頬を舐めた。


「ほら。ヒナタ。」


アンジェお姉さまの手には私の弓矢。


「生きて帰ってきなさいよ?」


「うん!」


「アスカ!行こう!!」


「ワンッ!」


弓矢を受け取って私は城をアスカに乗って出た。



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