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幼なじみは龍でした  作者: 犬丸
別世界編
67/81

第六十七話◇

ーカノンsideー


くっそ…!


何でだ!


何で…!


「何で当たらねぇんだよ!!」


いくら攻撃してもバルドに全く当たらない。


叫んだ俺を嘲笑いながらバルドが言う。


「いつまで経っても貴方は変わりませんね。攻撃がワンパターンですよ。」


「うるせえ!!」


それに腹が立って怒鳴る。


バルドが手を地面につく。


すると勢い良く、地面から突起が何本も現れる。


それを転がって避ける。


でも最後の一本が避けきれず肩に掠る。


「ッ!!」


肩から血が噴き出す。


「いっ…てえなぁ!!」


お返しに炎をぶつけるがまた地面から壁が現れて炎を防ぐ。


「チッ…」


ズキズキ痛む肩を押さえながら舌打ちする。


「お分かりなのですか?」


「あ?」


「これは今まで貴方と私が行ってきた指導などではないのですよ?」


んな事…


「分かって…」


「殺し合いなのです。」


俺の言葉を遮ってバルドが言う。


「力だけで私を殺せるとでも?」


「んな事分かってる!!」


「貴方は分かっていない。無意識の内に手加減をしていますよ。」


「そんな訳…」


「…本当にいつまで経っても子供ですね。貴方は。」


フーとため息を吐きながら言う。


「埒があきませんね。」


「そろそろ、終わりにしましょうか。」


「!?」


殺気を感じて身構える俺を他所にスッと人差し指を一本天井に向ける。


「ご存知の通り、私の専門の魔法は土。それに…」


「この城を支えているのは全て私の魔力がこもった土。」


じゃあ…


「今、ある部分の土の魔力を消しました。」


「後は分かりますね?」


バルドが怪しく笑った。


「その部分は支えがなくなり、崩れます。」


「さようなら。カノン様。」


響き渡る轟音。


「ッ!?」


俺の上の天井が崩れ瓦礫が落ちてくる。


それを最後に俺の意識は途絶えた。



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