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第015話「死闘、決勝トーナメントへの扉」

朝の渋谷アリーナ。


昨日の熱戦の余韻が残る中、彼、大輔、朱華音の3人は再びリングの前に立っていた。


「今日が本当の勝負だな……」

彼は静かに拳を握りしめた。


「兄貴、昨日より身体が軽いっす!」大輔は気合十分。


「油断せず、行くわよ。」朱華音の表情も鋭く引き締まっていた。


アマチュアトーナメント予選2日目——

今日戦うのは残る4チーム。


ここで全勝すれば、決勝トーナメント進出が確定する。


一方、観客席の一角では、赤いレザージャケット姿の男がリングを眺めていた。


デッドショット・ジャクソン。


「ふぁ~、クソつまらねえな……アマチュアトーナメントなんざ退屈でしかたねぇ。」


彼の隣には、同じチームの仲間たちが悠々と勝ち上がりを見守っていた。


「とはいえ、油断はできねぇ。あいつら……なかなか面白くなってきたぜ。」

ジャクソンはリングの中央で構える彼らを見つめ、口の端を吊り上げた。




3人は連携を活かし、昨日と同様に冷静に戦い順調に勝利をしていく。


大輔は相手の打撃を受け止め、鉄壁の守りでカウンターを決める。

朱華音はスピードと精密なタイミングで相手を翻弄し、蹴りで仕留める。

彼は流れるようなパンチの連打で、相手に一切反撃の余地を与えなかった。


3試合とも全てストレート勝利。




そして、いよいよ予選最後の戦いが始まろうとしている。




第9試合 VS 岩国グループ


最終試合の相手は、これまで全試合を圧勝で勝ち抜いてきたチーム。

リーダーは岩国 龍之介。


体格はゴリラのように大きく、彫りの深い顔にギラつくサングラス。

リーゼントの髪型、シャツの隙間から覗く全身の刺青。

腰には重厚な木刀。


彼の姿を見て、大輔がごくりと唾を飲む。「あれ……絶対ヤバいやつっすよ兄貴……」


リング中央に歩み出た岩国は、彼らを見下ろしながら口を開いた。


「お前らも、やるじゃねぇか。」


「だがな——俺たちも、負けられねぇ理由がある。最初から全力で行かせてもらうぜ!!」


ゴングが鳴る。


先陣を切ったのはは大輔。


相手は岩国の部下、タケルに大輔が襲うかかるが、、、、


小柄だが、信じられないようなスピードで踏み込み、肘打ちと膝蹴りを織り交ぜた猛攻を仕掛けてくる。


「くっそ……!」大輔は防御に徹しつつ、隙を探す。


「鉄壁!」


ガシィッ!タケルの肘が直撃するも、鉄壁スキルで耐える。


しかし——


「いい加減うぜぇな!」

タケル後退し、「どけ!俺がやる!」と岩国が大輔にカウンターを出す


岩国の必殺技の木刀が大輔に襲いかかる。


「ちょ、マジかよ……!」大輔が構える前に、


ズガァンッ!


木刀の一撃が鉄壁の防御を貫通し、大輔が吹き飛ばされる。


「ぐっ……!!」


観客がどよめく。


「大輔!?」


彼と朱華音が駆け寄ろうとするが、レフェリーが止める。


「……すまねぇ、兄貴……」


大輔は気絶してダウンしてしまった。


1人目、ダウン——


朱華音も続き攻撃を仕掛ける。


相手は岩国の妹分・リサ。


赤いスーツにネイルアート、そして口には毒舌。


「へぇ?さっきの坊やよりはマシそうね。」


朱華音は無言で構える。


「行くわよ!」

リサのラッシュは予測不可能な軌道で、拳と蹴りが襲いかかる。


「速い……!」


朱華音はなんとか対応するが、徐々に押され始める。


「……仕方ないわね。」


朱華音は懐から一枚の札を取り出し、口にくわえる。


「百恵、お願い——!」


突如、白い煙と共に現れ百恵召喚した。



百恵が跳ねるようにリサに飛びかかり、一撃の肘打ちをリサの顎にクリーンヒット。


その隙を見逃さず、朱華音が回し蹴りでリサを吹き飛ばす!ついでにタケルにも襲いかかる!


「やった!」


リサとタケルのダウンを奪った


いよいよ大将戦。


彼 vs 岩国 龍之介


リングに立つ岩国は、木刀を肩に担ぎながらニヤリと笑った。


「さっきの坊主は潰したが……お前はどうかな?」


「……試してみろ。」



岩国は木刀を振り回しながら突進。

彼は紙一重で回避しながら間合いを詰め、ボディへのコンビネーションを浴びせる。


「チッ、軽い軽い!」

岩国は木刀で薙ぎ払う。

その風圧だけで場外へ吹き飛びそうになるが、彼は逆にその勢いを利用し、フットワークで背後に回る。


(今だ——!)


左右のフック、そしてアッパー、ボディ、ワンツー、ワンツー——


「おらぁぁぁああああ!!!」


彼のラッシュが止まらない。


岩国の木刀が落ちる。

拳が、顔面を捉える。


バキィッ!


岩国が崩れ落ちた。


レフェリーが両手を広げる——


「ノックアウト!! 勝者、彼のチーム!!」


観客席が沸騰する。


彼は肩で息をしながら仲間のもとに駆け寄った。


「兄貴……やったっすね……」

大輔が意識を取り戻し、笑い、また気を失った。


「百恵、ありがとね。」朱華音も息を整えながら百恵に頭を下げる。


「ニャー!(ふん、まったく……こき使うニャー。)」


こうして3人は、予選全勝。


決勝トーナメントへの出場を決めたのだった——。

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