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機械天使~魔法と科学と学園と~  作者: 紅きtuki
機械天使~魔法と科学と学園と~Ⅱ
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魔女魔人編「散歩」

「あの二人は今ァ、どうしている?」


 アンノウンの目が覚めてきた頃合に、断末魔が質問をする。それに対してアンノウンは、しばらく口を閉ざしてしまっていた。

 まだ眠い、と言う訳ではない。恐らく、質問に対する答えが、何か言い難い事で、それが自然とアンノウンの口を閉ざしてしまったのだろう。

 断末魔とてそれくらいの事は分かっているようで、アンノウンから目を逸らしている。


「葉乃愛ちゃんと那由他ちゃんはね――」


「――分ァかっている」


 やっと出てきたアンノウンの台詞を中断させるように、断末魔は半ば無理やりに返事をする。大体の事は、予想できていたのだろう。それ以上の事を、アンノウンに問いかけはしなかった。

 外を見れば、いつの間にか雨が降っている。今の二人を表したかのような雨だった。


「散歩にでも行くかァ」


「え? こんなに雨が降っているのに?」


「あァ……」


 断末魔は小さな声で返事をすると、ベットから立ち上がり、歩き出す。アンノウンは、それに釣られるかのように立ち上がったが、それ以上の行動はおこさず、目の前を横切る断末魔をただ見送った。恐らく、断末魔の勢いに釣られて一緒に立ち上がったが、やはり断末魔の言動が突然なこと過ぎて、戸惑ってしまい呆然としてしまっているのだろう。

 そんな状態のアンノウンをよそに、断末魔はそのまま扉を開け、思い出したかのように部屋の電気を消し、アンノウンを招く事も無くその場を後にする。置いて行かれたアンノウンは、部屋の電気が消えた事により急に我に帰り、急ぎながらもわざわざ忘れ物が無いか確認したあと、部屋を後にした。

ちゃんと、忘れ物がないか確認する。そんなしっかりした人に私もなりたいものです。

あ~、短い短い。






あーるーこー、あーるーこー。

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