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機械天使~魔法と科学と学園と~  作者: 紅きtuki
機械天使~魔法と科学と学園と~Ⅱ
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魔女魔人編「消える者、現れる者」

「……だからここは危ないと、言っただろう」


「は、葉乃愛さん! 目を覚ましてください! 敵が迫っていますよ!」


 葉乃愛は那由他に頬を強く叩れ、自分が斬られたと言う、妄想から目が覚める。

 葉乃愛が慌てて状況を確認すると、非禁禁忌の鋭き剣に二つにされる何者かが、驚いた顔付きで倒れて行く場面だった。

 どうやら非禁禁忌は剣を出現させ、大きく振るい、そのまま背後に迫っていた人物を切り刻んだようだ。


「あれは……何者!?」


 とっさに叫ぶ葉乃愛。

 非禁禁忌に刻まれた人物は、外見から若い女性に見える。黒と赤と白を基調としたフリル満点のゴスロリ服。それに、短いスカートから大きく露出された、太ももに彫られた髑髏のタトゥーが特徴的で、同じく大きく露出された上半身の腕や首には、黒やピンクのテープの様なリボンが結ばれていた。

 そしてその人物は非禁禁忌の剣により、体を二つに分裂されられても、なお、大きく鋭い目で非禁禁忌を睨みつけ、倒れながら言う。


「愚かしく忌々しい魔法使い……あなたは禁忌され続け、孤独の世界に堕ちて行くだろう。これで私が死ぬとでも思うな。私の名は――」


 若い女性は、名を告げる前に消滅する。地面に触れると同時に、霧のように消え去って行ったのだ。

 その様子を確認した非禁禁忌は、もう安全だと判断し、対象を葉乃愛と那由他に変更する。もちろん、戦闘相手としての対象ではなく、話の相手としてだろう。


「……お前達はここで何をしている? 目的はなんだ? 第一、お前達だけで俺の付近に訪れるのは不可能のはず。誰の手引きを受けた?」


「わ、私の目的は揺れの原因を探る事。だけど、手引きって何の話?」


 話している相手が相手の為、動揺を隠せない葉乃愛。その横で那由他は、見知らぬ人物の攻撃から助けて貰った上(と那由他は考えている)初めて見る非禁禁忌に、胸をときめかせ、目をキラキラと輝かし尊敬の視線を非禁禁忌に送っていた。

 葉乃愛はその目が、そこはかとなく気に入らなく、腹が立っていた。

 その時、屋上へと続くもう一つの扉が大きく開け放たれ、那由他や葉乃愛が良く知る人物が登場する。




次回、あのキャラに異変が!?


みたいな次回予告って王道ですよね~

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