魔女魔人編「思い出させられるトラウマ」
「どうして、あんたがここに居んのよ!?」
「それはこっちの台詞です!」
那由他と葉乃愛、2人は顔を合わせながら、階段を登っていた。
2人が目指している場所は屋上。大きな揺れを感じ、2人はとっさに屋上に向かったのだ。なぜ、屋上を目指すのかはわからないが、直感的に屋上に何かを感じたのだろう。
最近、2人はなぜか崩れた校舎を見た。そしてそこで起きた出来事。その記憶が軽くトラウマとなり、今回の揺れをどんどん嫌な方向へと考えて行く。
「あの崩れた校舎……そしてそこで見たナンバー1……今の揺れと何か関係するのかな……」
「知らないわよ!」
二人が勢い良く、屋上へ続く扉を開け放つ。
直感が的中したのか、屋上には今まで那由他が感じた事も無い、嫌な空気が渦巻いていた。しかし、葉乃愛だけはこの2度と感じたくも無い空気を良く知っている。
この圧迫するような緊張感は、葉乃愛が以前、非禁禁忌と対峙した時と良く似ている。そして葉乃愛は動揺する瞳で、この空気の発端元を見つけてしまう。その事実だけで葉乃愛は崩れ落ちそうになるが、そこは気合で何とか踏み止まる。
「あの人は誰?」
何も知らない那由他が、嫌な空気の発端元について、葉乃愛に問う。
そして葉乃愛の口から思いもしなかった返事が返ってくる。
「非禁禁忌……!」
あとがき
最近、寒くなりましたね~。
はい、と言うわけで風邪気味の私です。
そんな状態で書かせていただいた作品なので、やはり読みにくい箇所がチラリと……
うん……そういや、葉乃愛ちゃんが非禁禁忌と戦った理由、まだ述べてませんでしたね……
ま、まぁいつか語れると思います。
べ、別に考えてないとかそんなんじゃ無いんだからね!
はぁ絶対、私、風引いてる……orz
気分転換にまた、違う作品でも書こうかな……