魔女魔人編「恩と恩返し」
次に断末魔が目を覚ましたのは、どこか見覚えのある保健室のベットの上だった。
なぜかベットからは、女の子、特有の良い香りがする。断末魔はその香りで目を覚ましたと言っても過言では無いだろう。
「あァ? ここは……不明瞭が寝ていたベットじゃねェか」
まだはっきりとしない意識のまま、断末魔はなぜ、ベットからアンノウンの香りがしたか簡潔に推理して見た。
ここは小さい保健室の為、ベットが一つしか置いていない。その結果、アンノウンの使っていたベットを使い回しされたのだろう。
そんな事を考えていると、横から聞き慣れた声がする。
「断末魔様……あまり無理しないでくださいませ」
那由他だ……後ろではアンノウンが心配そうな目で見つめている。葉乃愛は居ない。
断末魔は痛む体を起こし、現状に至るまでの説明を求めた。
「ナンバー1さんは断末魔様が倒れてから、人が変わった様に優しくなりまして……私達と断末魔様をここまで運んでくださいましたのです」
「なんだってんだ、急に優しくなるって。ところでお前……話し方が変じゃねェか?」
「そ、そんな事はありませぬ! わ、私はお手洗いに行ってきます!」
慌てて部屋を出て行く那由他。断末魔はそれを首をかしげながら見送った。
アンノウンは那由他が部屋を出て行った事を確認すると、口を開き始める。
「あ~……う~。大丈夫? 断末魔君。那由他ちゃんはね、食事や睡眠もろくに取らず、断末魔君の看病をしていたんだよ。それも3日間も。それに断末魔君、死にかけ5秒前みたいな状態だったから、那由他ちゃんが本当に焦っていて、それで急に目を覚ますもんだから、慌てて平常を保とうとあんな話し方になったんだよ。だから那由他ちゃんに感謝するんだよ? あ、それと葉乃愛ちゃんにもね。葉乃愛ちゃん、わざわざお家帰って、ここより良い医療道具、持って来てくれたんだから」
「ちっ、変な所で恩を売られってしまったなァ。心配すんなァ、俺は売られた恩は必ず返す。例え命が代償でもなァ。命を守られたってんならァ、なおさらだァ」
アンノウンは優しく微笑む。断末魔はその笑みに対して鬱陶しそうに目を反らす。
その時、校舎全体が激しく揺れ、砂埃が天井からぱらぱらと落ちてくる。
アンノウンと断末魔は奇遇にも目が合うと、断末魔は立ち上がろうとする。
「どこに行くの? 断末魔君はまだ、病み上がりでしょ!」
「さっき言ったじゃねェか、命に代えても恩は返すって。この騒ぎにあいつらが食いつかねェとでも思ってんのか?!」
断末魔は痛む体を起こし、立ち上がる。
少女2人を守る為に。
あとがき
ますます、スランプが進んでいくorz
と言う訳で、スランプの為、グダグダ状態の25話です。
なんででしょう。
25話って最終回というイメージがあるんですよね^^;




