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東京脱出へ

賞金稼ぎを機転で追い払った隼人と綾華は、夜の帳が下りるのを待って東京郊外の貨物駅跡地へと潜り込んだ。

北へ向かうには、機能不全に陥った高速道路か、あるいは放棄された貨物列車のどちらかを使うしかなかった。

しかし、線路の要所には政府の無人ドローンと、生体反応を感知する警戒センサーが張り巡らされていた。正面突破などすれば、一瞬で蜂の巣にされるか拘束される。

「ねえ、隼人くん……あそこの検問、すごい数のドローンが飛んでるよ。通るなんて無理なんじゃ……」

綾華が鉄骨の陰から青ざめた顔で呟いた。

隼人は双眼鏡を覗き、冷や汗を拭いながら頭をフル回転させる。

(力づくじゃ無理だ。だが、あいつらの警備システムには必ず「盲点」がある……!)

観察を続けると、一定の周期でドローンの赤外線センサーが死角を描く瞬間があった。さらに、警備にあたる兵士たちが手元の「血金券スキャナー」の電波干渉を嫌い、特定の小型中継ボックスの電源を数分間切っていることに気づいた。

「綾華、よく聞いてくれ。あそこの監視ドローンは120秒周期で一瞬だけ死角ができる。さらに、あの兵士たちは通信機のバッテリーをケチって手動で電源を落としてやがる」

「そんなのまで……気づいたの?」

「あぁ。俺たちに戦闘力はない。でも、相手の『油断と仕組み』の隙を突く頭脳なら、こっちにある」

隼人は足元に転がっていた古い錆びた鉄パイプと、近くにあった配電盤に目をつけた。

「これから、あの配電盤をショートさせて一時的に周辺のエリア一帯のモニターをノイズまみれにする。その隙に、死角を駆け抜けるぞ」

「でも、もし失敗したら……」

「失敗したら、その時は……まあ、一足先にあの世で親父に合わせる顔がなくなるだけだ。大丈夫だ、俺を信じろ」

隼人はクスリと不敵に笑ってみせると、タイミングを計り、配電盤へ石を投げつけて内部の回路を意図的にショートさせた。

――バチバチッ!

一瞬にして周囲の照明が激しく明滅し、監視ドローンのモニターがノイズで真っ白に染まる。

「なんだ!? 停電か!?」

「くそ、配電盤がイカれたぞ! 予備電源を回せ!」

兵士たちが慌てふためき、視線が手元の機器や配電盤へと集中したその瞬間――。

「今だ、走れ綾華!」

隼人は綾華の手を強く握りしめ、闇夜に紛れて死角のレールを一気に駆け抜けた。背後で怒号と警報音が響き渡る中、2人は追跡の手をすり抜け、東京の境界線を越えることに成功したのだった。

首都を脱出する為線路を頼りに北へ向けて暗い夜の荒野をひた走る。

しかし、安住の地である北海道までは、まだ何百キロもの距離があった。

カプセル錠剤「キャンディ」の効き目は1ヶ月。そのタイムリミットが刻一刻と削られていく中、2人の逃避行はさらに過酷な北の大地を目指す

最後までみて頂きありがとうございます!

初心者ですので書き方などはまだ勉強中ですので頑張っていきます

よければどんな感想でもいいのでお願いします

参考にさせて頂きます

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