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灰燼のイニティウム  作者: 白カラス
コモンウェルス経済圏編
11/11

碧の循環 Ⅰ

キャラクター紹介

アリア・オルセン

 階級は少佐。年齢は24歳で、身長は171cm。誕生日は9月4日。

 青いロングヘアに翠色の瞳のコモンウェルス経済圏フィンランド軍のパイロット。両親は政府高官で元は政治家として育てられたが家庭を顧みない在り方に反発し軍人になる。大戦期の新ソ連によるフィンランドへの大規模侵攻を当時の最新鋭機、そして後に専用機となる機体に軍規違反を承知で搭乗、本体到着まで三時間の間単機にてこれを凌ぎ切った。

 強靭な肉体に優れた反応速度と空間認識能力を兼ね備えておりマルチタスクにも秀でる。

 好きなものは炒飯、酒(特にスピリタス)、煙草、賭博。

 嫌いなものは特に無し。

「……ほんと懲りないね」


 あたしが出兵した6年前から何一つ変わらない。

 新ソ連が誕生して以降、否。それ以前から提唱されていた『強国ロシアの復活』『ソビエト回帰』を訴える政治家によって引き起こされた東欧及び北欧への軍事作戦は多くの惨劇を生み出した。帝国主義的な領土拡張と中央集権による弾圧、誘拐・略奪した子供達への洗脳にも等しい同化教育、言論弾圧による大規模粛正。

 国境線を跨ぐ戦争は東欧・北欧の存亡をかけた生存戦争となり、停戦しても尚、散発的な侵攻が続いている。


「ま、アイツらに国際法を説いても仕方無い、か」


 低空を猛スピードで飛行する鈍重そうな()()のEFW。ずんぐりとした体躯に青白く輝くモノアイ、蛇腹状の腕部に長い爪、背負った()は100tを超すその機体を軽々と飛翔させる。

 《AAU-CWE-E007H CARCHARIAS》──第4世代EFWは国境線から侵入したмедведь(メドヴェージ)に対し、腕部に設けられた高熱を纏い高周波振動するクローユニット──超熱振動クローで以て胴体装甲を爆発反応装甲ごと溶断。貫手でコックピットを蒸発させ、引き抜き蹴り飛ばす。


「みんなー、不法侵入したアイツらを盛大にもてなしてやってー」


 そう言うや否や、部隊員が駆る《RSG-CWE-F32L KESTREL》が次々と飛び出していき、ツーマンセルにてアサルトライフルとサブマシンガン、ミサイルやビームブレードを用いて攪乱し翻弄。的確にコックピットを貫き撃破していく。


──アリア隊長ぉ、こいつ命乞いしてますぜぇ?


「あー……いいよ、捕虜にしたって。アイツらと違ってこっちはちゃんと捕虜は丁重に扱うし、そのまま寝返ってくれるなら本望」


──了解でさぁ


 部下からの通信にそう返し、両肩に装着されている合計四連装の大口径ビームヘビーマシンガンの砲口を擡げさせる。


「纏めて、()()



──ガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!



 淡い桃色の光弾が高速で斉射され、メドヴェージの装甲の耐久地を凄まじい勢いで削り取っていく。

 鈍重な機体ではこの弾幕は回避しきれまい。ダメ押しに超熱振動クローの中央部に設置された高出力ビーム砲、そして背面飛行ユニットに装着された可変速ビームランチャーを破壊力と攻撃範囲に優れる低速モードで光条を連射する。

 濃密な弾幕により肉厚の装甲を持っているはずのメドヴェージ部隊は次々とその装甲をズタズタにさせていき、近付こうと加速し大型ハルバードを構えようにも着弾による爆発で体勢を大きく崩し、両機の張る弾幕も併せてズタボロにされていく。


──ぬおぉぉぉぉぉ!!


 大型ラウンドシールドで本体を守り切り、雄たけびを上げながら肉薄するメドヴェージ。

 ペダルを踏み込みこちらも急加速。

 ハルバードを振り被ったメドヴェージに肉薄し──



──ガギィィィン!!



 振り下ろされる前にその柄を思い切り蹴り上げる。

 クローを振る──と見せかけたフェイントによるカウンターだ。

 体勢を崩したところへさらに回し蹴り。胴体を蹴り飛ばし、正面の爆発反応装甲の作動を誘発させる。


──ぐっ……!?


「こっちの番……!!」


 どうにか大型ラウンドシールドで防ごうとするメドヴェージへ向けて加速。爆砕砲をあろうことか鈍重な機体でバレルロールし回避する。複合可変翼を採用した飛行ユニットによって与えられた圧倒的な空戦能力を十全に活かし、ラウンドシールドへ向けて超熱振動クローを振り抜く──と見せかけて雪原へ向けて突き立てる。

 ジュワァァァァァ、という音と共に分厚く降り積もった雪が一瞬で蒸発。白い水蒸気がたちまち立ち上り、両者の視界を塞ぐ。



──ガンッ!!



 瞬間、衝撃。

 側面から懐へともぐりこんだカルカリアスが超熱振動クローを沈み込むような低い姿勢から胴体へ向けてまっすぐに突き立て、背面から貫通させていた。

 メドヴェージのパイロットは何が起こったかもわからず絶命。

 ゆっくりと、クローを引き抜き離脱。

 

 爆炎と水蒸気でぼやける視界の中、逃げようとした新ソ連のパイロットが見たのは──



──ゆらり



 揺らぐように立ち上がり、こちらへと歩み寄るカルカリアスの姿であった。









 

◾︎EFW DATA

機体名:KESTREL

型式番号:RSG-CWE-F32L

所属:コモンウェルス経済圏

世代:第四世代

全高:18.5m

機体重量:46t

重量帯:軽量機

動力源:バッテリー

最大速度:マッハ4

瞬間速度:マッハ2


◾︎地形適正

[地上]〇

[空中]△

[水中]✕

[森林]〇

[砂漠]〇

[寒冷]△


◾︎兵装

●主兵装

・TEMPEST AR-90

現行の主流である90mm口径のアサルトライフル。威力と貫通性、連射性能を両立したスタンダードなモデルであり、多くのEFWで使用されている。

装弾数60発。予備弾倉2。


・RAPTOR EDGE

リアアーマーに懸架されている近接用ブレード。ユニット全体がリング状の特異な形状をしており、グリップを除いた全てがビーム発振器として構成されている。これにより持ち方を変えずとも、通常とは逆の下方向へビーム刃を発生可能であり、更にはジャマダハルのように前方に出力することで刺突に転ずることも出来る他、両端からビーム刃を発振することで双刃刀とすることも可能。


・SKYFALL VLS-5

胴体左後方に装備された垂直発射式の5連装ミサイル。中距離用にレンジを調整されており、上空へ射出した後に目標へ誘導することで全方位の目標に迅速に対応可能。

同時発射最大数5。装弾数15。


●副兵装

・WASP SMG-60

近距離用の60mm口径のサブマシンガン。取り回しを重視すべく威力や貫通性を妥協しているが、主兵装の補助として用いられることの多い兵装である。

装弾数80。予備弾倉2。


・12.7mm CIWS

側頭部両側に搭載された格納式の近接防御火器。口径は12.7mmであり、高レートでの連射が可能。牽制やミサイルの迎撃において用いられる。


●内装関連

・フレア

誘導ミサイルによる追尾を逸らすために使用する、熱と光を放つデコイ。

両肩上部に搭載されている。


・補助AI

コモンウェルス経済圏の得意分野たるシステム系の最たる製品。高度な人工知能による戦闘時のオペレーティングを担い、僚機へのデータリンクによる集団戦の効率化をも行う。

声音は自由に変更可能。


◾︎機体概要

コモンウェルス経済圏が開発した第四世代量産型EFW。本機《KESTREL》は従来機における整備性・生産性・運用効率の問題を徹底的に見直し、低コストでの大量配備と高い戦場適応力の両立を主眼として設計された軽量機である。

機体構造はモジュール化及び部品数削減による強度上昇が強く推し進められており、主要パーツの大半は規格化されたユニットとして構成されている。これにより前線での迅速な修理・部品交換が可能となり、継戦能力に優れる。また、動力源にバッテリー方式を採用することで稼働コストと整備負担の低減を実現している。

機動性能は軽量機として高水準にあり、最大速度マッハ4に達する高速戦闘能力を有する。各所にスタビライザーを配置し空力特性を得ることで姿勢制御能力を飛躍的に高め、一撃離脱や継続的な機動戦闘を得意とする一方で、防御性能は軽量機相応に留まっており、重装甲機との正面戦闘や長時間の被弾には不安を残す。また、バッテリー駆動であることから、長期戦においてはエネルギー管理が重要な課題となる。

兵装は汎用性を重視した構成であり、主兵装《TEMPEST AR-90》を中心に中距離戦を展開しつつ、《SKYFALL VLS-5》による全方位攻撃能力で戦場の主導権を確保する。近接戦闘においては可変特性を持つ《RAPTOR EDGE》により、斬撃・刺突・双刃といった多様な戦闘スタイルに対応可能である。

さらに、本機の中核を担う補助AIは高度な戦術支援機能を有しており、複数機によるデータリンクを前提とした分散戦闘ネットワークを形成することで、単機性能を超えた戦闘効率を発揮する。これによりKESTREL部隊は、数的優位を活かした包囲・飽和攻撃を得意とする。




◾︎EFW DATA

機体名:CARCHARIAS

型式番号:AAU-CWE-E007H

所属:コモンウェルス経済圏 フィンランド軍

世代:第4世代

全高:21.2m

機体重量:105t

重量帯:重量機

動力源:核融合炉

最大速度:マッハ3

瞬間速度:マッハ1.5


◾︎地形適正

[地上]〇

[空中]〇(飛行ユニットパージ時△)

[水中]〇

[森林]〇

[砂漠]〇

[寒冷]〇


◾︎兵装

●主兵装

・クレマティオ ビームヘビーマシンガン

両肩部に二門ずつ、合計四門搭載された大口径の高火力兵装。大抵のEFWであれば一斉射撃により装甲をズタズタにし撃墜せしめることが可能である。

基部の可動域が広い為に射角が広い。後方に回転させることで迎撃も可能。


・全領域対応ミサイル フラクタス

胴体上部に四門搭載されたミサイル発射管。地上・水中・空中と場所を選ばず発射することができ、高性能炸薬を充填していることで高い破壊力を誇る。

同時発射最大数4。装弾数8。


・支援機動ユニット クリュサエトス

背面に接続されている飛行ユニット。複合可変翼を採用しており、大型翼1枚、小型翼3枚を1列に並べ大型翼をバインダーとして他の翼を覆う形で閉じる構造となっている。翼の根元部分には小型高出力スラスターを表裏に2基ずつ、合計16基のスラスター群を構成し、推力と翼の形状・位置・角度調整をコモンウェルス経済圏が誇る優れた制御機能によりリアルタイムで行うことを可能とし、航空機をも上回る急旋回・急制動能力を有する。後述のシステムによりパージ後無線・レーザー通信両対応の支援戦闘機として扱う事が出来、擬似的な2対1の状況を生み出すことを可能としている。上部に乗ることも可能。

背面には可変速ビームランチャーを搭載しており、高速・高収束で貫通力の高いビームと低速・低収束で破壊力と広い攻撃範囲のビームを使い分けることが出来る。

飛行ユニットパージ時は△、飛行ユニット搭乗時空中適正は〇に変化。


・超熱振動刃 ファルクス

鉤爪状の腕部格闘用兵装。ヒート兵器と高周波ブレードの両方を掛け合わせた武装であり、重量機の装甲すらも容易く切断・貫通可能。

3基ずつ、両腕部に合計6基搭載されており、接続基部をドリル状に回転させることで破壊力と貫通力を高めた《ドリルクラッシャー》を放つことが可能になる。


・腕部高エネルギービーム砲 イグニス

超熱振動刃 ファルクスの中心に搭載されている高火力ビーム兵装。セミオート・フルオートの切り替えが可能であり、また出力方式を変更することでビーム刃を出力することも出来る。


・電磁ムチ セーピア

両腕部シールドの内側に搭載された伸縮式の格闘用兵装。ワイヤー状の先端にアンカーが設けられており、敵機に巻き付けて拘束する他、外壁に引っ掛けることで自機を吊り下げることも可能。高い耐荷重性能と高速の巻取により敵機拘束後高速で引き寄せることができ、また、外壁をスイングしながら高速で登攀・移動することで立体機動を行うことが出来る。

超高圧の電流を敵機に流すことで内部回路をショートさせる他、内部人員を感電ないし殺傷を可能としている。


●副兵装

・耐電装甲

本体内部を保護し、電磁ムチによる自傷を防ぐ為の装甲。特性上敵機の電磁兵器をも無力化する。


・腕部複合装甲ガントレットシールド

両腕部に装備されたガントレット状のシールド。複合装甲を採用していることから高い防御性能を誇る。


・外殻瞬脱機構

とある目的の為に装甲を内部から炸薬を用いて弾き飛ばす機構。スムーズなパージの為に装甲の区画分けが簡略化されているとはいえ、パージ時は全方位へと装甲が弾き飛ばされる為に軽量機程度であれば大きなダメージを与えることが可能。

トリモチランチャーによるパージ不良を意識してか、度重なるテストによりトリモチランチャーが付着していたとしてもそれごと弾き飛ばせるようになった。


・機首12.7mm CIWS

支援機動ユニット・クリュサエトス機首側面に搭載された近接防御火器。口径は12.7mmであり、高レートでの連射が可能。牽制やミサイルの迎撃において用いられる。


●内装関連

・補助AI

コモンウェルス経済圏の得意分野たるシステム系の最たる製品。高度な人工知能による戦闘時のオペレーティングを担い、僚機へのデータリンクによる集団戦の効率化をも行う。


・機動連携システム

支援機動ユニット クリュサエトスを遠隔操作する為のシステム。擬似的な2対1の状況を生み出し敵機を攻撃したり囮として使用したりすることが出来、本機に多彩な戦法を与えている。


◾︎機体概要

コモンウェルス経済圏フィンランド軍にて製造されたアリア専用の水陸両用強襲機。の、はずだが本機は背面に搭載した飛行ユニットにより全領域対応型として完成した。

高い運動性能と高出力・高火力・重装甲を核融合炉にて実現し、 トリッキーさも併せ持ったことで幅広い戦術を獲得している。

とある目的の為に特殊機能として外殻瞬脱機構を搭載している。



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