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8.
――ハッとして、目を開けた。
頬が熱い。同時に冷たい。流れるそばから冷えていく涙が、音もなく布団に沁みていく。
「――っ……」
息ができなくて、私は顔を覆った。もう何日、同じ夢を見続けているだろう。
忘れたくても、忘れられない。いや、忘れてはいけないのだ。
あの時、私が何を思ったか。何を願ったか。
与えてくれた温かさに、何をもって応えようとしたか。
今まで、自分を誇らしく思えたことなんてなかった。けれど、あれほど自分に絶望したことがあっただろうか。
体のすべてを覆い尽くす後悔の念から身を守るように顔を覆う。
「もう、無理だ……!」
それ以上言葉にできなくて、布団にしがみついて嗚咽を漏らした。




