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6 青椒肉絲

 体育。それはオタの敵である。

 俺は毎日自転車通学してるため体力がないわけではないのだが、残念ながら筋力が足りない。毎日自転車往復30分では大したトレーニングにはならんのだ。


 体育は今サッカーとバスケをやってる。なぜサッカーをするのか。こんなの隆二みたいなサッカー部が無双して終わりじゃないか。

 そんな疑問が天に届いたのか、今日は2限目あたりから細雨が降ってる。一見曇りなんだけどな。

 ということで今日は体育館でバスケだ。半分からこっちが男子であっちが女子。サッカーの授業が減ったわけではなく、後回しになっただけである。


 まだ始まったばかりなので試合ではなくパス練習だ。バスケ部無双はまたの機会に、って、ここで「2人組を作ってください」とか言うから駄目なんだよ。オタの敵め。俺には隆二がいてペアには困らないが…あっあいつサッカー部仲間と組みやがった。他にも友人がいないことはないがみんな他にペアがいる。


 しゃーねえ。同じくぼっちで運動出来なさそうなやつと組むか。なあに心配はいらない。男子は運良く偶数人。溢れることはない。なんならこれも新しい交友関係を築くいい機会じゃないか。


「よ、よろしく」

「ああ、よろしく」


 やばい。視界に入れないようにしてたのに。

 ペアになった相手は体操服によると1組の渡辺。俺は2組なので1組と合同なのだが…1組にはこんな恐ろしいやつがいたのか。

 1組の渡辺。身長は目算190cm越え、浅黒いゴリッゴリの筋肉。威圧するような三白眼。海外のマフィアかよ。なんだその幹のような太い腕は。抱きついたら頼りがいめちゃくちゃありそうだな。肩幅が広くて体操服も恐らく1番大きいサイズなのに微妙に小さく見える。服が可哀想だと思わないのか。



「はいっ」

「おう」


 こいつがどんなやつであれ投げてしてパスするだけだから問題ないんだけどね。例えマフィアだろうが実は捨て猫に傘さしたりしてようが、体育には関係ないのである。

 それに結構上手い。こちらが取りやすい場所に投げてくれるし、俺が間違えてちょっとズレた場所に投げても文句1つ言わずに受け止めてくれる。真面目ないい奴じゃないか。もし隆二なら「クソエイム乙www」だぞ。

 俺もそう言うけどな!

 なんなら投げるときに「はいっ」と声をかけてくれる。もはや可愛いくらいだ。


「集ごーう!」


 立ち止まってのパス練習は終わりらしい。


「次はここからあそこまでパスとドリブルをしながら走ってください。最後にシュートで」


 めんどくさ。どうせ往復するんだろ?なんなら2往復くらいするんだろ?やだねえ。


「頑張ろうか」

「ああ、頑張ろう」


 渡辺いいやつだな、励ましてくれたよ。



 そんなこんなで本日の学校は終了である。6限?現代文とかもはや授業じゃないだろ。



 さて、今日は料理当番初日。初日なので豪勢に行くか、初日なので簡素にするか。昨日豪勢に行ったので今日は簡単なやつにしよう。

 初めにするのはcookbotを開くこと。名前の由来がbotがレシピを選んでくれることなだけあり料理のレパートリーが少ない俺の味方である。


「なにがあるじゃろな」


 冷蔵庫には豚肉はバラ切り落としにロースか。鶏肉はむねともも。野菜は?

 もやしピーマンにんじんじゃがいも玉ねぎ、おっタケノコあるやんけ!なら青椒肉絲チンジャオロースに決定だな。

 botに聞いてみると…ふむ?鶏むねで、だと?面白い。やってやろう。


 とはいえ今から作ると父さんが帰ってくる頃には冷めてるだろう。父さんは「僕がいなくても勝手に食べてていいよ」と言うが、せっかくなら一緒に食べたい。そもそも変にタイミングを早めたりすると生活リズムが崩れる。凛果が帰ってきてから作り始めよう。


 「小説になろう」という小説気分を味わえる無料サイトで好きな作品を読む。この人この文量で毎日投稿とか偉すぎだろ。俺なら精々週1か週2だな。仮に1話2000字でも原稿用紙5枚分だし。恐ろしや恐ろしや


「おっ、そろそろ凛果が帰ってくるな」


 3、2、1ー


「ただいまー」

「おかえりー」


 ドンピシャだよ。やったぜ。ということで青椒肉絲を作り始める。へー青椒ってピーマンのことなのか。botだけあってどうでもいい情報を添えてくる。


「今日は何?」

「青椒肉絲。たけのこがあったからね」

「おー。これからは買い物のときに何作るか決めとくんだよ?」

「確かに。オッケーわかった」


 妹様の助言には従いましょう。


 botの豆知識によると青椒肉絲の最後の文字は細長いという意味らしいので細く切る。まあ糸糸だしな。

 むっ、細く切るって意外と難しいな。


「兄貴大丈夫?」

「大丈夫だ、問題ない」


 妹様の手を煩わせるほどじゃあないさ。どうせすぐ慣れる。よしできた。


 焼いて〜炒めて〜味付けして〜、俺の分だけ分けてからごま油を回す。ごま油は匂いが強すぎるからね、仕方ないね。


「いっちょ上がり!」

「おー」


 パチパチパチ。ありがとう


「そろそろ父さん帰ってくるな」


 3、2ー


「ただいまー」

「おかえりー」


 ぐっ予想より少し早かったか


「ほらパパ、スーツ脱いだら席着いて」


 いつのまにやら凛果が全員分ご飯を盛りつけている。驚くべき早業、俺でも見逃しちゃうね。


「おー美味しそうじゃないか。じゃあもらおうかな」


「「「いただきます」」」

渡辺わたなべたける: 男性、190cm、髪は茶、筋肉モリモリ、マッチョマン。変態どころか常識人であり、普通にいいやつ。去年は悠真が1組に対し剛は8組だったので一切接点がなかった。趣味は筋トレ


なんか料理の話ばっかり書いてる希ガス

次回からは話が進む、かも?

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