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それは美佐穂と同じクラスになった二年の時のこと。私は新しいクラスでも一人だった。
一年生の時、友達ができた。A子という。いつも一緒にいてくれてその一年間は今までと違った学校生活を送っていた。
二年になり、クラス替えで別々になった。明るい人だったから、別のクラスにもすぐに友達ができたようだ。いつも私の知らない女の子二人と一緒にいた。もちろん、私と廊下ですれ違っても手を振ってくれた。元気って言ってくれた。
高校生活の最初の一年間を誰かと過ごす楽しみを知ってしまった私は一人が淋しく思えていた。そんな気持ちが表情に現れていたのかもしれない。
数か月が過ぎ、彼女の笑顔が見たくてそのクラスを覗いた。休み時間だったからそれぞれ親しい子の周りにグループができていた。きっとA子のことだから、大きなグループの中にいるんだろうと探した。
見つけることはできた。けれど彼女は女王的存在の取り巻きの一人で、大して面白くもない冗談に無理して笑っている姿だった。
その時私と目があった。いつものように手を振ってくれるかと思ったが、A子の顔がゆがんだ。今までに見たこともない顔だった。
その表情でわかった。彼女は別に私と一緒にいたかったわけじゃない。他につるむ人がいなかったから寄ってきただけだったと。今は彼女も必死のよう。どこかのグループに入りたがっていた。
私はそんなA子の真実の顔を見てしまった。
案の定、それから廊下ですれ違ってもA子は私を完全に無視するようになった。悲しかった。こんなことなら最初から一人の方がいいと思った。友達なんていらない。友達だと思っていたのに、相手はそうは思っていなかった。期待していたことに気づいた。
今まで自分が期待され、がっかりされることに苦い思いをしてきたのに。期待をすると裏切られる、いや、それは勝手な思い込み。期待する方が悪いんだ。




