表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
✿ 桜の華 ― *艶やかに舞う* ―   作者: 設楽理沙


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/108

52 ◇夜這い



 ほどなくして隣に滑り込む夫の気配。


 背を向けて寝ている私の肩に手が掛かる。

 えっ、私は驚いた。



『もう私は寝るんだよー』そう胸の内で呟いた。



 けれどあってないような抵抗も空しく夫の手が、指が、やさしい動きで

背後から私に刺激を与えてくる。



 そして『桃、起きて。……したい、桃を愛したい』囁きが耳に入る。


「お願い、スモール電気を消して」


「わかった」


 夫がスモール電気を消し、ベッドの側まで戻ると、下着代わりに着ていた

Tシャツを脱ぎにかかるのがうっすらと暗闇の中で見えた。



 上半身裸になった俊が私の側へ来ると、肩から首筋周りにかけてレースで

縁取られている、私の着ているサテンのネグリジェの胸元辺りを指でなぞり、次に唇で愛撫を始めた。


 しばらくの間その辺りを唇が彷徨う。


 この唇は……次はどこを辿るのか、そんなふうに俊の口づけを受け止めていると、ユルユルと次は首筋へと上がってきた。


 それは、最初は羽が触れるようなフワリとした口づけだった。


 それが耳の近くになると強く(なぶ)るようなものに変わり、そのまま

私の口元まで辿りついた。


 そして強く私の口を塞ぐように、何度も緩急をつけて唇と口腔の中を

貪りつくす。



『やだっ、なにっ、吸引力半端なくて私の唇というか、上唇がむちゃくちゃ

腫れそうなんだけど……』



 同じ場所を嬲るのは止めてほしいと抗議の言葉を出しそうになった頃、

彼の唇が私の口元から離れた。



 ひゃあ~、私は静かに安堵の息をそっと吐く。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ