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彼女は計4回来て、その間講師から裸体の書き方を丁寧に指導してもらい、

大体のところ何とか同人誌に載せられるレベルまで描けるようになったことと

レッスン料の兼ね合いもあり、ひとまず辞めるということで4回目以降

見かけなくなった。



受け付けの女性スタッフに聞くところによると、午前中の男性の裸体モデルの

レッスンは私のクラスとは対照的に生徒さんが女性たちばかりなんだそうで、

今回は男女ともに魅力的でステキなモデルさんたちなので生徒の性が

ぱっとはっきり分かれたのじゃないかしら、という意見だった。



ちなみに男性モデルのポーズは全裸の立ち姿で局部もさらけ出している

とのこと。生徒の皆さん、どんな真剣な眼で見ているのやら。



自分のクラスのおじさま方のこともそうだけど、女性たちのことも

考えてみるとなんだか可笑しい。



キャバクラやホストクラブに行っても生身の裸は拝めないというのに

デッサン教室や芸大では注視することすら非難されないのだ。



(しん)から真面目に絵のため芸術のために裸体にふれる(見て描く)

人たちからしてみれば、邪推の域になっちゃうけれども。



だが人間は神や仏ではないので、ふとスケベ心が湧かないとは

言い切れないだろう。



今も昔も神仏に仕えているお坊さんや宮司、神主なども結婚している

わけだからねー。



そういう自分の生活とはかけ離れた場所で出会った人たちのことを

観察したりしているうちに前ほど自分の問題で頭を悩ます時間もなくなり、

以前より苦しみも軽減されているように思う。




自分を守るために決めた選択は、間違いではなかったことが

立証される形となった。

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