表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/108

22 ◇芸大モデル

22



◇芸大モデル


裸婦モデルの面接&合格の2日後の水曜日が勤務日となった。


面接日の案内が来るまでは10日近くも掛かったというのに面接を

終えた後の進行があれよあれよという間もなく凄まじく早かったのには

少々驚いた。



初の仕事日は午後2時からで20分ポーズ、10分休憩の繰り返しで

始まった。


シミーズを着用しようかどうしようかと迷ったけれど、一度

薄物といえど着用してしまうと後から全裸になるほうが精神的に

しんどくなりそうな気がして最初からすっぽんぽんでいくことにした。


この日は教授のほうの指定ではなく私が好きなポーズを選べることに

なっていて普通の平凡なポーズにしてもらった



椅子に座り正面を向く。

両手は両太腿の中央(股間の上)に置いておく。


視線は学生たちの目と合わせないように正面の壁に向けた。

それでも緊張が少しはあったのか、2時間はあっというまだった。


休憩の時と終了後は今日のために用意してきた着脱しやすいゆるめの

ワンピースを自分で着た。



自分の当初の想像では大学側がガウンか何か用意してくれて、それこそ

吉田さんが休憩時など手渡ししてくれるのかと思ってたんだけど、

そういうのじゃなかったみたいでそこは意外だった。



ただ絵を描く目的だとはいえ、大勢の視線を集中的に浴びる中、そうではない同性

が部屋の中にいるということは精神的安定剤にはなった。



生徒は14、5人といったところだろうか。

女子生徒が半数近くいてちょっと意外だった。


あの時の電車の隣にいた男子学生がいたのかどうか、残念ながらチェック

できず。


いたなら、今夜は私をおかずに……いたすのだろうか? 

くだらないことを考えたがしょうもないことに頭を使うのは止め止め、っと。


今夜の本当の献立(おかず)のことを考えることにした。


車を置いてある大学の駐車場に向かいながら私の分身(……のつもり)

桃美(……と名付けた)に問いかけてみる。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ