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終わりの戦い3

 ドラゴンゾンビは二人を飲み込まんと大口を開け迫ってくる

それを大楯ではじき返すディバルディル

その後ろから飛び上がり、ロングソードでドラゴンゾンビの鼻先を切り落とすマスター

二人は、昔、冒険をしていたころを思い出していた

二人にもう一人の今は亡き女性を加えたパーティ


 ギルドに入り、三人でいろいろな冒険をした

楽しかったあの頃

彼女が死に、ギルドマスターとなった後は冒険などしていなかった

それでも、有事のため鍛錬を怠らなかったのは彼女との約束のため

その有事が今起こっている


「あの頃を思い出すな!ディバル!」


「あぁ、そうだなアル」


 久しぶりの共闘に二人の気分も高揚していた

長年連携をとっていただけあって息はぴったりだった

ドラゴンゾンビはその動きに翻弄され、ついに一体が倒された


「残り一匹!連携技で一気に叩くぞ」


「あぁ!」


「防御術奥義!聖神の守り!」


 一撃だけどんなダメージも無効化する盾をマスターに張る


「長剣技奥義!大刃槍!」


 剣を槍先にし自身の体ごと相手に衝突させる奥義

ダメージ無効の盾がなければできない大技だった


 技は見事にドラゴンゾンビの首をもぎ取り、土くれへと戻した


「お互い技は衰えていないな、ディバル」


「うむ」

「さぁ、行こう」

「後輩たちを助けなければな」


「あぁ」


 大技を繰り出したからか、年のせいもあり、二人は息が上がっていた




 別の場所では大量の魔物相手に亜人族、魔族の連合軍が戦っていた

連合軍側の被害も少なからず出ていたが、まもなく魔物も掃討されるだろう


 その奥、シームルグにのった獣人の少年の人形

意志はないのに的確な指示をシームルグへ与えていた

ティーシャはマーサを抱えてその爪を避ける


「マーサ、下がってろ」


「いえ、私も、お母さんと戦います!」

「いつまでも、守られてる私じゃないから!」


 そういうとマーサはスキルを発動させた

闇と光の炎のような形状が左右の手足に燃え上がる

身体能力は飛躍的に向上し、そのスピードを目で追えるものはいないほどに速い

あっという間にシームルグの上へと昇り、光り輝く腕と闇纏う腕で人形を抑え込んだ

シームルグの上から人形を引きずり下ろすと、ティーシャは斧で砕いた

そのとたん、シームルグはおとなしくなった


土くれとなった人形をじっと見つめるシームルグ

悲しそうな声を一声あげると、ゆっくりと羽ばたき、どこかへと飛んで行った


「ふぅ、ありがとうマーサお前のおかげだ」


 そういうとティーシャはマーサの頭を撫でる


「お母さん、私...」


「強くなったな、もう、あの小さな私の娘ではないんだな」


「いいえ、おかあさん、私は、ずっと、あなたの娘です」

「これからも、ずっと」

「それは、ラーファだってきっと思っていますよ」

「お母さん、あなたは愛の深い方ですから」


 ニコリと笑うマーサにティーシャは照れ笑いを返した


続々と敵を打ち倒し、イアのもとへと向かう仲間たちだった

今の時期毎日暑いですね

かく気力がないときは谷川ニコ先生のライト姉妹読み返してます

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