終わりの戦い2
抜け殻のシュウエンの動きはあの時と違って技も、動きも、すべてが劣化していた
「貴様が、シュオウの姿をとっているというのもおこがましい!」
「早々に消えてもらう!」
「兄上の姿をした土くれ人形」
「私が受け継いだこの炎で、焼き尽くします!」
刀身まで白い刀を構えるハクラと激しい炎のチャクラムを回転させるアカネ
コクは大斧を変形させ、大槍へと変えた
「思い出す、シュオウと本気の打ち込みをするときはいつもこれだった」
大槍を両腕で回し、構えるコク
まさに一番槍、最初に攻撃を繰り出したのはコクだった
誕生に届かんばかりに飛び上がると
闇の力を槍に絡める
闇は螺旋状に槍にまとわりつく
「槍術奥義!闇流星!」
そのままコクはシュウエンの人形へと槍を放った
まるでミサイルのように地面に突き刺さる
人形は避けていた
地面には槍と大穴が残る
避けた人形に炎のチャクラムが飛んでくる
「奥義!炎獄葬!」
チャクラムは人形を炎で囲み、燃え上がらせる
そこをハクラの小太刀が刺し貫き、大剣が薙いだ
人形は土くれとなり崩れる
「やはりシュオウの偽物、わらわの大切なものを侮辱した罪、その身をもって味わってもらう」
「行くぞ!」
二人に号令をかけると先へと向かった
その先ではサクレシャ教団のシャムシャとミルファが戦っていた
司祭たちはその後ろで援護をしている
シャムシャが錫杖を地面に突き立てると、激しく瞬く光がディアンナの人形を包み込んだ
「ディア、私たちをどうか、守って!」
光から抜け出す人形はその怪力で地面をえぐり、岩塊を投げる
その岩塊を光の盾で受けるミルファ
「シャムシャ様、皆さん、大丈夫ですか?」
「わしは大丈夫じゃ!」
「私も~」
ドゥキラとカルトナは答えた
カルトナは魔法を唱える
「光大魔法、シャインアビス!」
光のサークルが人形の足元へ現れる
そこから光の柱が人形を襲った
光は人形の腕と足の一部を消し飛ばす
「うそ、外れた!?」
魔法を放ったカルトナに人形の一撃がかすった
それだけで華奢なカルトナの体は吹き飛ばされた
「うぐっ」
「カルトナさん!」
すぐに回復魔法をかけるミルファ
意識を失っているが、大丈夫そうだった
「カルトナさんは私が診ます!」
「ドゥキラさんはシャムシャ様の援護をお願いします!」
「おうよ!」
ドゥキラはハンマーを地面に打ち付ける
すると、地割れが起き、人形を飲み込んだ
「今です!シャムシャ様!」
シャムシャが錫杖で地面を突く
「光大魔法!レイライン!」
光のラインが人形を飲み込む
そのあとには土くれだけが残った
「ディア...」
悲しそうな顔で土くれを見るシャムシャにミルファは話しかける
「行きましょうシャムシャ様、我々を助けてくださったイアさんのためにも」
「今は前へ...」
気絶しているカルトナをドゥキラに任せ、二人はイアの後を追った
何もないです




