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拓斗の思いがけない恋バナから1週間後の昼休み。
「で、拓、前川とはどうなったんだ?」
拓斗はだんまりする
「結果わかってて、聞く?」
俊明はこの親友がある日の朝、めちゃくちゃ浮かれて学校に来たことを勿論知っている。
「だって、こういうのは直接聞きたいだろ?」
一週間前、拓斗と恋バナした後、佳織と少しだけ話す機会があったのを思い出す。
『平田と、何話してたの?めっちゃあいつ照れてたけど』
ーーーあの照れた顔可愛かったなぁ。私に向けられる事はないんだろうけれどーーー
俊明は、この時、実は不器用で鈍感な2人を何とかしたいと思ったのだ。
『なんで気になんの?...実は前川、拓のこと好きなのか?』
佳織は、照れて、うつむく。
ああ、これは可愛いってのも分かるなぁ、と俊明は他人事のように考えつつ、佳織の言葉を待つ。
『そうだよ...』
ーーーなんでバレたのかなぁ。隠してたつもりだったのになーーー
『まあ、拓は俺から見てもイイヤツだわ。でも、あいつは結構鈍感だから、ちゃんと気持ちを言葉に出した方がいい。俺らから見て前川は高嶺の花子さんだから、うぶな拓なんてきっとすぐノックアウトされると思うぜ。がんばってな』
『気遣いありがとう。玉砕覚悟で当たってみるわ』
なんてことがあった。
二人ともけしかけておいたから、変な風には拗れていないだろうし、ある日の態度から、もちろん察していた。
「正式に、お付き合い...することになった」
拓斗は照れて、赤くなっている。
「俺達の背中を押してくれてありがとう、俊明。」
「よかったな。」
拓斗は、耐えられなくなって机につっ伏す。
「やっぱお前うぶで可愛いわ」
「可愛いとかいわないでほ...」
バン!と、机を叩く音に驚いて、会話を中断する。
「どうしてわかってくんねーんだ!」
クラスメイトの怒鳴り声が聞こえた。
「それはこっちのセリフだ!このわからずや!!」
思わずそちらに顔を向けると、いつも、笑っているクラスのムードメーカーの男子2人が、言い争っていた。
まさに、一発触発。これはヤバイ、俊明はそう感じた。
次回、トラブル発生です。




