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設定を考える人
世界を書く人がいる限り、無限パターンの世界がある。
それが物語。
その人は設定を考える人だった。
(最近の流行りトレンドは、やっぱり魂塗りつぶし系だよなー、うんうん!)
その人は世界観設定、キャラ設定、設定の隙間を埋めるパテ作業、プロット構築、読者層マーケティング、かなりの念入りに組み立て、次の日から執筆作業を始めるつもりだった。
しかしその人は気づいていなかった。
翌日、その人が目を覚ますと、なぜかその人は宙に浮いている感覚を覚えた。
(えっ? 私、今日から執筆するから早めに寝たはずなのに……どうして?)
困惑しているその人は、自分が寝ていたベッドに目を向けた。
だがその人はおらず、その人は、部屋中を探し、遂にその人を見つけた。
(あれ? ……あれは……私? じゃないクリスティーヌ!)
その人は、自身が生み出したクリスティーヌというキャラクターに魂を塗りつぶされた!
「隙間を埋めたつもりなんでしょうけど、0.5ほど隙間が開いていたわ、残念だったわね!」
こうしてクリスティーヌだった私は、日本に逆異世界転生を成し遂げたのだった!
終。
…………お読みいただきありがとうございました。




