2024/05/17
・「豚は死ね」
ある村で山奥まで行った帰りのあのイベントの代名詞というか、ルカ様の伝説的なお言葉である。
当時まだネットに汚染されきっていないピュアッピュアだったクソガキには衝撃的なセリフと行動であり、こんなん許されんの!?と大層驚いた。
だって女性四つん這いにさせて豚の真似させた挙句殺すんだぜ。
普通に販売されてるゲームとは思えない有様である。
現代ならここだけでR15にされそう。
このセリフの背景というか「ルカ様は都市同盟の人間を人間と思ってない」エピソードの補強という部分で考えると非常に秀逸だ。
人間だと思っていたらそもそも村を焼いて全滅させようとは思わないだろうし、かろうじて生き残った女性にここまでの無体を強いることはないだろう。
徹底追尾ルカ様は都市同盟の人間を憎んでいるし何をしてもいいと思っているのだとこのシーンは示してくる。
イベント後は侵略された村や街がどう扱われたかをガッツリ目撃することは少なくなるが、プレイヤーも初手からこういった光景を見ているだけに察してしまうところがあったように思う。
「ルカ様ならあれ以上のことはしてもあれ以下のことはしないだろ」
そう思わせるだけの迫力があのイベントにはあった。間違いなく。
・アップルの説得
古城を仮拠点とした際に、これまでの戦闘によって自分では力不足だと思い知ったアップルが、軍師たり得るシュウを説得に行くあのイベントは幻想水滸伝Ⅱを語る上では決して外せないイベントだと思っている。
ただ会うだけでは決して仲間になってくれないシュウの勧誘にはリッチモンドというシゴデキが関わってくる。
彼は本当に優秀で、言われた通り食っちゃ寝しただけで情報を持ってきてくれるし、シュウのウソを本当にしてくれる。
彼の「仕事はパーフェクトに」というセリフには大変シビれたものだ。
水門を閉じてもらった後、アップルはシュウが提示した「諸島のコイン」を探して冷たい泥に足を浸し、素手で泥の中を手探りにコインを求めるわけだ。
時は夕暮れから夜に移り変わり、動体視力に優れたナナミによりシュウはコインなど最初から投げていなかったことが示されるが、アップルは諦めない。
彼が言ったならこの泥の中に必ずコインはあるのだと信じて疑わない。
この純粋さ、ひたむきさが軍師としては命取りだなと今では思う。散発的な小競り合いならともかく中長期的な戦争では致命的に虚言が似合わない、補佐としてならひどく優秀だが集団の命運を預けるには素直過ぎる。
故に狡猾なハイランド軍に敗れる事になってしまったのだ。
しかしその素直さをシュウは認め、絆された。
その時はまだ主人公の手にある紋章のことなどシュウは欠片も知らないのだ。アップルの手を取ったその時にはまだ紋章は存在を主張しておらず、シュウが覚悟を決めたその後に「ワイもおるで」とばかりに輝くので。
心変わりにはアップルのひたむきさしか関与していないだろう。
シュウの頑固さと誠実さは、ある種この時に提示されている。
決して軍師になどならないという頑固さは露骨だが、誠実さはその裏テーマだ。
期待を一切持たせないのは己を曲げる可能性を感じさせず、アップルたちに早々に諦めさせようという思惑からだ。
ちらとも甘い態度を取らないところは誠実ではないだろうか。
だってその当時の彼はアップルを可愛い妹弟子と思っていたとしても絆されるつもりはなかったのだから。
彼はとても不器用なキャラクターである。
愛情や信頼を素直に表現することはないし、そもそも自分の感情をきちんと伝えようとはしない。
古城での戦いを終えた後、主人公が盟主となってからは恭しく接し、決して甘い態度を取らない。それが致命的にナナミを不安にさせるのだが、彼としてはこの辺りは後悔した部分なのかもしれない。
だが一人の軍師として、盟主を支える人間として、甘い顔をすることは決して出来ないと思ったが故の言動だった。
そう思うと、シュウは破格の天才ながら未熟な人間だった。改めてそう思う。
こういったキャラクターが物語をより鮮やかに彩る。これが幻想水滸伝節だと思う。
・グリンヒル潜入作戦
あの学園パートほんと好き(語彙力の欠如)
ニナかわいい(語彙力の逝去)
好きな少年少女を連行出来るので好きな子だけ連れていきました。
年上好きは悲しい思いをしたかもしれませんが、私の好きなキャラクターは少年少女層に多く居たので毎回似た面子、というかそっくりそのままの面子でした。
当時、美少年攻撃のあの三人が好きだったので(クソガキの分際で面食いで申し訳ない)サスケがどうしてもこの時点では仲間に出来ず、つまり一緒に行けなかった記憶がある。もしかするとできたかもしれないが、記憶上いなかった気がするので、そこはまあ。
パーティーの並び順で同じ面子でもまた違うセリフをしゃべるので、この学園パートは何度噛んでも味がするガムである。
いまだに見てないパターンのセリフがあるんだろうな、と、思うと、掘り尽くしていない宝の山を残している心地だ。
リマスターが出たら絶対ここ何週もするぞ。
・坊ちゃん参戦イベント(要引継ぎ)
ベストエンドで引き継ぐとグレミオと坊ちゃんの二人と遭遇出来る例のイベントである。ノーマルエンドなら正直引き継ぐ価値ないと思ってる人間です。
未だにソウルイーターに振り回されそうになっている坊ちゃんと、それに寄り添い励ましているグレミオには、決して壊すことの出来ない絆を感じる。
坊ちゃんにとっては一度死にながらも取り戻すことの出来たグレミオは、ただ己を育て慈しんでくれた存在というだけでなく、ソウルイーターによる運命への介入は拒むことが出来るという象徴である、のかも。
そうでなくても孤独な旅路を決意したところについてきてくれた大事な家族だ。坊ちゃんにとっては家で待ってくれている二人と同じか、それ以上の存在だろう。
参戦するまでのアレコレというか、子供が行方不明になって云々は記憶にあるんですけど、ソウルイーター発動しそうになっちゃうのも覚えてるんですけど、結局どういうつもりで坊ちゃんが一緒にあちこち行ってくれるようになったか記憶から抜け落ちてるんですよね。
いや動機の部分なんですよ。真なる27の紋章を宿した人間だから、でくっついてくるんでしたっけ?でも坊ちゃんってそんな事気にするっけ?って感じで記憶があやふやで。
プレイステーション2がもう手元にない以上リマスターが出ないともうダメなんですよねぇ…引継ぎできなかったら今後もう見ることもできないですし。
ともあれ坊ちゃんってクッソ強くて助かりました。
ティント救援やマチルダ騎士団攻略にも連れていけるんですよね。最終戦、ハイランド攻略後のお城潜入にも連れていけたはずです。
一応何かしゃべる人だった記憶があります。
ティントから逃げるとなった時に「それもありだよ(意訳)」みたいなこと言われた気がします。ルックと混同してるかもしれません。
ただルカ様を追い込み抹殺する時も一緒に戦ってくれたら助かったのにな、とか思います。
そこまで前作主人公付き合わせるなよと冷静な自分は突っ込んでしまうのですが、だって強いじゃないですか!
ルカ様との連戦のために、数時間レベリングをして参加メンバーを仕上げていた当時の自分は使えるものは坊ちゃんでも使いたいという欲、ありましたね。
いやしかし、引継ぎ要素ほんと好きでしたね。
Ⅲはマジで何の意味も価値もない引継ぎ要素で逆にこれ要る???って感じでしたが。
・料理要素
ほかほか状態になる料理をしこたま作って持ち歩いてました。
いえお風呂に入れば確率でほかほかになるのは分かってるんです。でもほかほか状態があまりに良バフだし、回復量も悪くなかったんですよ。
序盤こそおくすりと特効薬に頼ってましたが、料理が買えるようになったらもう料理しか使わなかったですね。
料理各々で特性があって、回復薬として優秀だけど高価とか色々ありました。1スタックが多くて回復量も多いって料理はここぞという戦闘がある前に持つとか皆様しませんでしたか?
あとこれは後世にならないと評価されないぞって料理ありましたよね。そうナナミシリーズです。
塩スイーツじゃないですかあれ。今ソルティなんちゃらって定番ですけどあの時代ってそうじゃなかったんだと思います。塩スイーツって割と最近なイメージあるので。
塩の投入具合にもよりますけど、時代がナナミに追いついてなかった可能性。十分あります。
そんなこと考えながらソルティバタークッキー食べてます。おいしい。
それ以外でも料理が全体的においしそうで当時はあれこれメニュー見ながら「食べてみたいな~!ハイ=ヨーに作って欲しいな~!」って思ってました。
サラダ一つ取ってもバラエティ豊かだしメインもばっちり色々あってたまらなかった。
攻略本は入手したことないのでそっちは分かりませんが、公式的にレシピとかって出てるんですかね。出てたらすごいなあ。
料理バトルは詳細覚えてないんですけどハイ=ヨーの過去をすごい深堀りしてた記憶だけはあります。
メインキャラじゃないのにあの量のサブイベントがついてるのは本当にとんでもないですよ。
しかもそのために全キャラクターに味の好みがついてる。
料理ごとに出す評価も決まってる。
言葉にするとさらっとしてるし現代に慣れてるとフーンって感じかもですけど、
プレイステーション無印の時代のゲームですよ?
しかもメインストーリーに一切絡まないんですよこの要素。
作りこみすぎでしょう!?
108人仲間がいるってのもやばいんですけどその一人のサブイベのためだけに108人分の特殊データ。
しかもそれでメインストーリーが疎かになるわけでもなく、むしろこれだけ話詰まってるの?スゲー!って尺。
驚異の圧縮術というか技術力ですよね。今も頭おかしいんちゃうんかって思ってます、あのゲームのこと。いい意味で。
・釣り
気付いた時から狂ったようにやってました。
無限にやれるわあんなもん。
夏休みとかの長期休暇になると朝宿題やったら即プレイステーション2起動して釣りしてました。気分が乗った時は夜までずっと釣りしてましたね。
あれはシャブです。合法でデジタルで健全で安全なシャブです。
リマスターが出た時もシャブのまま実装しといてほしい。一生やります。
・ナナミのおんぶ
ティントから脱走するとき、ナナミがおんぶしてくれますよね。
あのシーンすごく好きです。
主人公が動けなくなったんだったかなあ。それをそう大きな体格なわけでもないナナミがおんぶしながら逃げてくれるんですよね。
姉とは言っても主人公は何歳も年下の乳幼児じゃなくて、そこそこ体がしっかりしてきてる少年なわけで、そんな少年を背負って険しい山道を行くんですよ、彼女。
それだけ弟である主人公を大事に思ってるし、気遣ってるし、守ろうと思ってくれてるんですよね。
幻想水滸伝のキャラの仕草ってすごい細かいし、感情表現をよくすると感じてます。
ナナミの仕草はどれも感情豊かでストレートで好きです。
素の立ち姿でもぴょんぴょこ跳ねて感情出してくるところも好き。
逸れましたが、ナナミにとって主人公はずっと「守ってあげなきゃいけない弟」だったよなって思いませんか。
何があってもナナミは弟を信頼していますし、守ろうとします。
故郷に帰ってきた主人公たちがある種の亡命をする時にも祖父が眠る家を離れてでもついていくのはそういうことですよね。
一人で待っていても恐らくナナミは生きて終戦を迎えられたと思います。
多少の肩身の狭さはあっても、ルカ・ブライトたちは敢えてナナミの身柄を使って主人公をどうこうしようとはしなかったでしょうし、ジョウイも利用しようとはしなかったでしょう。軍師に言い聞かせられても、です。
ナナミを連行してこようものなら激怒したでしょうし。
けど危ないのは承知の上で、もしかすると戻れない事になると理解しながらでもついてきてくれるし、そのあとも様々な危難を一緒に乗り越えてくれるんですよね。
思うんですけど、主人公はナナミにずっとおんぶされてたんじゃないでしょうか。精神的な意味で。
だって、ナナミは余程のことがない限り主人公にずっと寄り添っていて、ずっと物語の中核にいます。主人公が感じるべき不満を彼女が口にし、怒りや不満を露わにします。
楽しい時は楽しいと言い、落ち込みそうな時は道化になったとしても雰囲気を明るくしようとしますが、それは結局彼女がポジティブだからという以外に、ともすればネガティブに走りそうな弟を元気づけようとしていたのでは?
それに、主人公にとっては何があってもナナミだけは不変の味方だという精神的柱であったように思います。
故郷の面影さえない場所で慌ただしく暮らしていても、ナナミだけは変わらず自分を振り回し、支え、笑ってくれるわけです。
親友を失った主人公にとって、唯一傍に残った家族はどれほどの助けだったでしょうか。
お忘れかもしれませんがまだ十代中ごろの少年なんですよ、主人公。
まだ家族を、支えを、保護を必要とする年頃です。
ナナミだってまだ16歳なのに、弟のためにとその全てをやり遂げてたんです。とんでもないことですよ。
だから私はナナミが大好きなんです。
・控えめに言って都市同盟腐ってたよね
作中言及あったか知りませんけど、主人公があれこれする前の、要するにハイランドにブチ崩された旧都市同盟ってクソでしたよね。
危機的状況でも及び腰だったり、支援出さないって言ったり、顔出したからハイ終了!って見捨ててきたり、そりゃ滅ぶわ。って納得いく感じの関係性。
こんな連中をアナベルさんはまとめあげる必要があったと思うと、本当気の毒すぎます。
大人になっても思うのはマチルダ騎士団、というかゴルドーのクソさ。
ミューズ市を義理の顔見せだけで見捨ててみすみす敗北させるし、その後も新同盟軍に加入しようともせず嘲笑うだけ。最終的にハイランドの下僕になる。
確かに上っ面の時局読めばそうなるって思うかもしれませんけど、単純に傲慢で先が見えてないだけの老害なんだよなあ。騎士団の普通の騎士たちは嫌がってたし。
実務トップの赤青二人なんて騎士団捨てて手勢引き連れて同盟軍に参入してきますし。
正直色々美談になってたりしますけどトゥーリバーやらティントやらも大概なもんです。
グリンヒルは学園都市だから武力がなくて応援を出せなかったと仮定すれば許せるんですけど、ここの二都市はせめて出せるだけの戦力を急いで出してくれよってなりませんでした?
既に村が焼かれて前線基地もやられてるわけですよ、会合の時。
それをハイランド側の虚言を根拠にウダウダしてたから惨敗したわけで。
あの時、拙速でもなんでもとりあえず全員が心を合わせてハイランドに抵抗してたらまた違う話になってたよなと思います。
ゲームとして面白くはないだろうけどね。
ショッギョムッジョとはこのことだ。
・ジルは悲恋系冷遇ドアマットヒロイン
産まれからして家族に望まれないし愛されもしないジルちゃん不憫可愛い。
都市同盟籍のクズ野郎どもにお母さんが凌辱されて生まれた子供という事情から、彼女は父にも兄にも愛されないし政治的にも王の血筋ではないのでかなりの冷遇を受けて育ってますよね。
実際、彼女は田舎の邸宅に押し込められて育った過去があったはずです。
それでも優しくしてくれた人間はいるようですが、それは果たしてジルを思いやっての行為だったでしょうか?疑問が残ります。
万が一にもジルが権力を持った時のために優しくしておくか、なんて打算がなかったとは、薄汚い大人となった今では…ね。邪推せざるを得ないというか。
幸いというべきか不運にもというか、兄であるルカとジルは髪色が同じです。お母さんが黒髪なのかな。王?忘れた。
ともあれ、同じ色を持つというだけでルカはジルを見るだけで嫌でも過去を思い出したはずです。
辱めを受け、結果妊娠し、儚くなったろう母を思い出したはずです。
ジルは、ルカにとってはこの世への憎しみを体現した存在だったのだと思います。
しかし同時に慕わしかった母の遺した唯一でもあったのだと私は思っています。
だからルカはジルを田舎から連れ出そうとはしなかったし、その後も決して中央で良い待遇を与えもしなかった。
そうするように訴えかけもしなかった。
これは無意識ではなく意識してだと思います。
ジルは、父にも兄にも向き合ってもらえなかった存在です。
そのように描写され続けました。
それでもジルは強い女性で、凶行を続ける兄を諫めんと前線まで駆けつけるほど善良でもありました。
砂粒ほどの可能性でも、兄が話を聞いて軍を退いてくれる可能性があるなら、彼女は行動せずにいられなかったのでしょう。
これまで一切話を聞いてくれなかったとしても。
そして彼女はジョウイに望まれて結婚することになるわけですが、これも救いのある話ではありません。
ジョウイはジルを愛したから欲したわけではなく、己の望む結末を手に入れる駒としてジルを必要としていました。
元々は善良で誠実な人間のジョウイなので、ジルのことを蔑ろにはしなかったでしょう。ですが、今後のこと、自分のしたことを考えたら、表面上でさえ優しく親し気に接することは出来なかったし、しなかったのではないでしょうか。
たとえジルを好ましく思っていたとしてもです。
ジョウイはジルの父も兄も結果として殺しています。家族を奪い、最終的には祖国さえ奪っています。
ジルの心境は複雑でしょう。
愛した男は、しかし己の存在を構築する全てを破壊し尽くそうとしています。最終的には愛した男そのものさえ失うだろうと終戦間際には感じていたでしょう。
他の誰に慰めの言葉を受けても、仄暗い未来を迎えると薄々察しているジルは、希望を持ってジョウイに接することはできなかったんじゃないかな。
大事にされている実感はあっても、愛されている実感はなかったでしょうし、それはピリカが来てからもそうでしょう。
むしろピリカという存在はジルにとっては己の惨めさを感じさせたかもしれません。
優しい兄と妹のような関係性を構築している二人を見るのは、大きく距離が開いたまま終わったルカとジルからすれば、あまりに眩過ぎたのでは?
グッドエンドで明かされたその後のジルとピリカは二人で小さな家に住んでいます。
ですが決してジルは幸せではないでしょう。
ムービーで示された仕草が真実妊娠していたかどうかに関係なく、彼女は欲しかったものを何一つ手に入れられないまま、偽りの身分で、「こうはなれなかった自分」であるピリカと共に生きていくのですから。
妊娠していたとして、ジョウイの存在を子に感じれば、それはそれで不幸です。子の父である、愛した夫であるジョウイはもう居ないのですから。
妊娠していないほうがむしろまだ絶望は浅いでしょ う。
どちらにせよ、ピリカはいずれ嫁に出たりしていなくなります。
そうしたらジルは、偽りの身分のまま、あの小さな家でひとり暮らすことになります。使用人は家族ではないので、物質的には孤独ではありませんが、精神的には孤独でしょう。
そういうわけで、幻想水滸伝Ⅱで最も貧乏くじを引かされていたのはジルで間違いないです。
なろう小説で彼女の人生を描いたとしたら、めちゃくちゃ人気が出るか、一切評価されないか、どちらかだと思いますし、まず感想欄は大荒れでしょう。
そのくらい不遇な人生を送った女性なので、皆もジルちゃんをすこれよ。