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ジャンル:運命を選択する境界系学園サイキックRPG

 高校生らしい姿の僕が、知らない同じくらいの年頃の男女と共に、見たこともない大きな学園? っぽい建物に、閉じ込められる夢。


 テーマは境界の崩壊。

 まず、内と外の境界が崩壊して、出入り口がなくなり、学園の中に閉じ込められてしまった学生が10人くらいいる。

 時間や場所の境界まで崩れてしまって、違う時代、場所の高校生だった。全員、見たこともない制服を着ている。一人は10年くらい前のコギャルみたいな恰好していた。


 現実と幻想の境界が崩壊して、学園の中に得体の知れない黒い人型がうようよ、襲いかかってくる。

 僕達10人はそれぞれ自身の何かしらの境界が崩壊しており、それによって得た異能で人型から逃げながら、学園から脱出するために奔走する。

 何百という人型が目の前に現れるメガネ君は、平常と超常の境界が崩壊したことにより超能力で敵と戦う。

 一人謎の仕掛け部屋に閉じ込められたコギャルは、過去と未来の境界が崩壊したことで、謎を解いた未来を予知して仕掛け部屋を次々と切り抜ける。

 

 その中で僕には何も異能がない。

 僕の中で崩壊したのは、ゲームの外と中の境界。プレイヤーとキャラクターの境界。

 これが、RPGゲームの世界であるということを知っている。

 ただ、それだけのこと。

 しかも、このゲームは膨大な数のマルチエンディングがウリで、しかもその全てが、10人の操作キャラの内、最後の一人しか学園を脱出できないエンドであることも知っていた。

 つまり、僕達10人は、誰か一人しか生き残れないことが確定している。


 ラスボスは、生と死の境界が崩壊させる奴で、最初の遭遇イベントで、背の低い金髪ヤンキーが消滅した。気の合う、いい奴だったのに。


 次々といなくなっていく。

 ゲーム序盤で、僕達とはぐれたあいつが、僕達の知らないところで、どうやって死んだのかも、僕は知っている。

 気が付けば、4人になっていた。

 噂では、100を越えるエンディングの中に一つだけ全員生存エンドがあるかもしれないという、それだけを希望に頑張ったが、そんなものはなかった。

 ゲームの終盤。

 最後の戦いが始まるセーブポイントの前で。

 リーダー格が言い出した。


「誰が、生き残る?」


 ちょっと、衝撃だった。

 ホントは、全員自分がゲームの登場人物であることを知っていた。

 ホントは、全員誰か一人しか生き残れないことを知っていた。

 皆、自分以外の誰かを生き残らせるために、知らないフリをしてストーリーを進めていた。


 そして、生き残った連中は、皆、僕を生き残らせるつもりでいたらしい。

「だって、お前一番いいとこなかったじゃん」

 だってさ。



 ちくしょう。


 そして、今まで聞いたことのないBGMが鳴り始め。

 ラスボスと、千人くらいいそうな黒い人型。そこに辿りつくためのアトラクションみたいなステージ。

 それらが現れ、「セーブしないでつづきをはじめる」を選んで。


 目が覚める。

 悲しくて、仕方がない。

 

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