おまけ
最終回までの、キャラ、組織などのその後です。
羽熊洋一
ユーストル争奪戦後も日本とイルリハランの文化交流の重要ポストにい続けて星間交流の礎を築いた。国土転移した日本の窮地を何度も救ったことから、日本一有名な民間人として知れ渡った。
ユーストル有事以後、フィリア外交で様々な問題が浮上するが政府に呼ばれることはなかった。
定年退職後は妻の美子と共に穏やかな生活を送る。
日本史上で初の、総理経験者以外の民間人として大勲位菊花大綬章を受賞した。
羽熊美子
実は接続地域浮遊遊覧会社の社長だった。
洋一による熱烈な夜景告白に感銘を受けた彼女は、その体験を他の人にも味わってほしいとして日本の夜景を見せる観光事業を起業していた。妊娠を機に産休と育児休暇をしていたが、式典会場爆破テロから続くユーストル争奪戦を契機に、会社を売ることとした。
洋一との間には三人の子を授かり、全員立派な社会人へと育て上げた。
若井修哉
ユーストル有事後、総理臨時代理を辞任。戦後復興大臣に就任して戦後処理に没頭した。
戦後処理が終わるといち議員に戻るが、周囲の後押しもあって総理を目指して正規の手続きを経て内閣総理大臣となり、恒星間転移派遣隊創設にも尽力した。
派遣隊に関する法案が可決したころ、体調不振となり総理と国会議員合わせて辞任となった。
雨宮啓太
ユーストル有事後も防衛装備庁に残り続けてフィリア技術と合わせた陸自の装備品に尽力し続けた。開発した装備は恒星間転移派遣隊にも使われている。
最終階級は一佐。
須川琴乃
トム・K・サージャンと結婚後、約束通りパートをしてお金を稼ぎ、ほぼ全額を返済に回した。ただ、トムは一度受け取っても百円だけ残して他は返した。ただし、返済金は返済しなかった額で計算されている。
琴乃はその返金されたお金には最小限の身の回りにしか使わず、過去の反省から質素な生活スタイルを貫いた。
二人の間に子供は設けず、けれどお互いに寄り添いながら生活をし続けた。
ルィル・ビ・ティレナー
ユーストル有事終結後は再びラッサロン浮遊基地に勤務し、退役する頃には中佐にまで昇格した。
イルリハラン軍在籍中、興味本位でヴィッツの大会に出場すると優勝してしまい、元々注目度もあったがたちまちその分野でも人気となり、世界大会に初出場準優勝を取ってしまった。
スポンサーも出てプロに転向しないかと打診をされたが、軍人に誇りを持っていたため以後の大会には出ずに辞退をした。
結婚はしないと公言をしていたが、しれっと結婚をした。
エルマ・イラ・イルリハラン
ユーストル有事後にイルリハラン王国国王代理に就任。
戦後処理と合わせてブラックアウトで揺れ動く国内情勢の鎮静化と発展に尽力した。
日本とは極めて友好的な政策をし、反感を抱く政敵をもうまく丸め込む君主として優秀な手腕を見せた。
時限的な代理なため、退任するときは退任の反対デモが起きたほど国内での支持率は高かった。しかし、潔く後任のソレイに役目を譲り、退任後は静かに情勢を静観した。
結婚に関しては不明。
ソレイ・ビ・イルリハラン
エルマ国王代理の補佐として王としての仕事はなんなのかを学んだ。
時には政策のすべてを任されて苦労をしたが、甘えが利く今だからこそと努力を積み重ねた。
エルマが退任後は正式にイルリハラン王国国王として即位し、国家の繁栄のために職務に就いた。
リィア・バン・ミストリー
ユーストル有事後はラッサロン浮遊基地から離れ、別の浮遊基地に着任した。
最終階級は大佐。ラッサロンで得た経験と教訓を他の浮遊基地に伝え、軍全体の底上げに貢献をした。
後に結婚をする。
ラネス・ホール・イルリハラン
夫のリクトを失い、王に即位したソレイを王として立たせるために動いたが逆効果となった反省から、エルマが国王代理となると同時に表舞台から身を引いた。
以後は政治に口出しせず、王室としての公務にのみ専念をした。
歴史の修正者
フィリア社会にとっての膿を全部出し切った彼は、自給自足で人の訪れない地で静かに暮らし、「あとは好きにしろ」を守るべく、どうなろうと社会には一切干渉せずただ観察に徹した。
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日本
ユーストル有事後、ユーストル特需、戦争特需、異星国家特需と相まって、かつての高経済成長期を上回る好景気となった。
合わせてベビーブームも起きて、少子高齢化だった転前と違って人口増加によって一億五千万人まで増加した。
その立役者としてイルリハランと共同製造したエミエストロンと対応したAIがあり、より効果的な方法を生み出して他国の追随を許さない発展を遂げた。
標準的な比較はできないが、エルテミア歴261年での経済規模は第二位となっている。
アーク
日本産浮遊都市第一号。任意による在日外国人が運営する文化保存都市『アーク』で、各国の文化を再現した。実際に居住して経済活動ができる都市。日本人外国人と合わせて百万人が移住。鳥取県と同じ経済規模を持つ。
初代島長はトム・K・サージャン。
イルリハラン王国
エルマとソレイ、共々有能な君主として統治し、日本と極めて友好的な関係を築いたこと、エミエストロンをめぐっての国際的な紛争が起きたが、エミエストロンの日本との二ヶ国のみの独占使用を果たしたことでITを含めてほぼすべての分野で向上に成功した。
日本が国土転移したエルテミア歴211年は経済規模は第七位だったが、261年には第一位だったシィルヴァスを抜いて一位となった。
ラッサロン浮遊基地
元々はいち浮遊基地だったが、日本との交流とユーストルの地下資源から従来の枠組みから外れ、ユーストル専属の防衛基地として定着した。
ユーストル有事後もその役割は変わらず、日本と共同でユーストル防衛を担い続けた。
アルタラン
ブラックアウト時に墜落し、その衝撃でインフラが破損したことでそのまま廃島となった。
そして世界連合としての矜持を果たせなかったことで国際社会からの信用を失った。
しかし国際社会としての枠組みは必要であるため制度は維持されたが改定は免れず、日本も組み込む形で大幅な改定をすることとなった。
*
かいりゅう
日本の海の分断を解消するために建設された、日本史上最大の国家事業。
国土転移により接続地域が生まれて日本の海は一部閉ざされてしまった。閉鎖的海域なため海流は途絶えたが、分断されたことで完璧に南北の海流の循環も止まってしまった。
その解消のため、須田町郊外にレヴィロン機関を駆使して水路を建設。水流を発生するため直径二キロにもなるドーナツ状のレヴィロン機関搭載海流発生装置を設置。毎時四キロの海流を生み出すことで南北の海水の移動に成功した。
新型レーダーアマテラス
イージス艦の次世代の護衛艦として天上自衛隊が開発した新型レーダー。
天からレーダーを照らして状況を把握する思想から天照が採用された。
特徴的だった八角形のパネルから五角形に変更。
索敵距離と探知数が、イージスシステムの約三倍となった。統括システムも一新され、コクーン及び鉄甲もシステム下にあるため防衛に関して突破は非常に困難となった。
アマテラス搭載艦は、通称アマテラス艦。
ゲート型ペオ・ランサバオン〝天翔門〟
ペオは転移するたびにバスタトリア砲を発射するが、コスパが悪いことから常設型にするべく研究が行われた。フィリア社会にはなかった原子力学から着想を得た大型ハドロン衝突型加速器に類似した施設を建設。
安定的にフォロンが生み出すエネルギーの抽出に成功し、安全な連続使用が可能となった。
バスタトリア砲方式の転移では転移先にフォロン因子が必要だが、ゲート型では任意での移動が可能。
ただし、施設は大型になり建造には国際協力が不可欠。
読者の皆様、おまけページを読んでいただいてありがとうございます。
各キャラのその後を書いてみたいと思いつつ、完結したからいいかと思い先延ばしにしていました。
ついでに一つ告知をしたいこともありましておまけを作成しました。
もしかしたらブックマークされた方々の中には知っている人もいるかもしれませんが、陸上の渚のif続編を25年の9月より投稿させていただいています。
感想をくれた方より、続編があったことに気づかなかったとお話を聞きまして、前々からしたかったおまけページと合わせて告知込みで投稿をさせていただきました。
読む読まないは読者の皆様のご自由です。
続編は設定は引き継いでも主要な登場キャラはサブまたは登場しないように考え、同時に陸上の渚を読まなくても読めるように考えております。
どのような内容かは検索または私、作者のページより作品ページに飛んでもらえればと思います。
作品名は『天蓋の檻~並行国家日本の交渉~』です。
もし興味が湧きましたら読んでいただけると嬉しく思います。
ブックマーク、リアクション、感想、レビューをいただけるとモチベーションがあがりますので、よろしくお願いします。




