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第307話
第307話です。
番組のエンドロールが流れる。先輩達が手を振りながらカメラは少しずつアングルを引いた。そして自然な流れで次回の予告に移り、先輩達の出番が終わる。
前々から期待していただけに今回の番組は非常に満足だった。唯一の不満点は主役なはずの先輩が現在進行形で寝てしまっていることだろう。最近は一層忙しいから仕方がないのだが、けれどこれだけは一緒に見きりたかった。まぁ、録画したのだけれど。
俺はすっかり熟睡してしまっている先輩のことをお姫様抱っこでベッドの上にまで持ち上げた。布団をかぶせてあげてから、俺は少し水を飲みにキッチンの方に向かう。
蛇口を捻って出てきた生ぬるい水道水をコップに注ぐと一気に飲み干した。シンクの中にコップを置いてまた戻る。相変わらず先輩は変わらず寝たまま。隣に座ると俺は先輩の頬を指で撫でた。
「今日はゆっくり休んでくださいね」
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