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第三話

ビトフーイさん、SORAさん、もけきょさん、無虚さん、感想&ご指摘ありがとうございます。

ご指摘を参考に少し話を訂正しました。


更新遅くなってすいません。早くもストックが切れてしまいまして><

これからこんな感じで進んでいくとは思いますが温かい目で見てくれるとうれしいです。ではどうぞ。




そろそろ6歳になる今日この頃、今日は道具屋や宿屋等村の施設を見ていこうと思う。そしてあわよくば村の周辺のザコモンスターを倒してみたいものだ。


これまで何もしていなかったかって?そんなことはない。先の話でもあったように武術や読書に加えて『ホット』の魔法を連発して地味に経験値を稼いだりしているのだ。


そのおかげかレベルアップした。ステータスはこんな感じだ。





名前 ソル・アーヴリング


年齢 5歳


レベル 3


HP 24/24


MP 29/29


体力:10 力:12 素早さ:14 賢さ:21 運:EX





しかしマカロフ爺の言うとおりモンスターを倒したりしていないので経験値が微量しか上がらない。それでもレベルアップ出来るのは特典の経験値100倍のおかげかもしれない。現にマーレ達は未だにレベル1らしいのだ。





「おーい!遅いぞー!」



準備をして家を出たらすでに家の前にはマーレが待っていた。



「おはよう。ごめんごめんちょっと手間取っててねー」


「もう相変わらずマイペースだよねーじゃあ行こうか!」



町の探検にはマーレと行こうと約束していたのだ。



「どこから行くの?」


「うーんじゃあ近くの道具屋から行こう」


「げ、私ん家じゃん。まぁいいかちょうどお財布忘れていたんだよねー」


「ちょうどいいじゃん。じゃあ行こうか」



家から歩いて1分も立たないうちに道具屋に到着した。



「いらっしゃーい!ってマーレにソルくんじゃないかい。どうしたんだい?」


道具屋に入ると店番に立っていた女性が話しかけてきた。


この人はマーレのお母さんでナナミさんといい、マーレを女手一つで育ててきた中々豪快な女性だ。


「おじゃまします。今日はお店を見学しようと思いまして」


「ただいまー!じゃあ私はお財布探してくるからその間ゆっくりして行ってね!」


どたどたどた


マーレが慌てたように階段を上って行ったのをナナミさんは呆れたように見つめた。


「まーたあの子は…ごめんねソルくん。マーレは我が娘なのになぜこうそそっかしいのかね〜」


いや、なかなか似ていると思いますよ


なんて思っていても口には出せないですうん。


「私はここで店番やってるからソルくんはゆっくり店の中をみてきなよ。何か聞きたいことがあったら遠慮なく言っていいからね!」


「ありがとうございます」



言われた通りじっくりと店の中を見学することにしよう。鑑定眼を発動し店の中を見渡す。


やっぱり道具屋といえば回復アイテムだよね。一番目立つ所に置いてあるみたいだ。



『ライフハーブ』


回復量 HP50    値段 5小銅貨


小さな切り傷や打撲などを回復する際に用いる。傷の度合いにもよるが徐々に回復し全回復するまでに大体半日くらいかかるためあまり冒険用にはむいていない。

使い方はすり潰したり湿らせたりして幹部に巻きつけて固定するだけ。



『ライフポーション(小)』

  

回復量 HP20    値段 15小銅貨


ライフハーブを用いて調合した薬品。飲むと瞬時に体力が回復する。



『マナポーション(小)』


回復量 MP20    値段 15小銅貨


マナハーブを用いて調合した薬品。飲むと瞬時に魔力が回復する。 




この三つか…思ったよりもしょぼいな。



「ナナミさん回復アイテムってこれで全部?」


「そうさねーここではあまり敵が強くないからこれで間に合うんだよ。町にいけばもう一段階性能が高いのが売っていると思うよ」


「なるほど、ありがとございます。」



他には…っと



『収集用ナイフ』  値段10小銅貨


『カバン(小)』  値段30小銅貨


簡単な時空魔法がかかっているカバン。どんなものでも10種類の品までなら入れることが出来る


『木刀』  力+5   値段20小銅貨


『木の杖』 賢さ+5  値段20小銅貨



こんなかんじかー装備もしょぼいなーここってもしかしてゲームでいう始まりの町みたいな場所なのかな。


とりあえず収集用のナイフと木刀を一つずつ買った。しめて30小銅貨なりー

ちなみに今払っているこのお金は僕がお小遣いとしてこつこつ貯めたものだ。今のを払っても120小銅貨残っている。


買っているうちにマーレが下りてきたみたいだ。



「おまたせー!おっソルも木刀買ったんだ!私ももってるよほら!おねえちゃんのおさがりだけどね!」


そう言ってマーレがみせてくれた木刀は見た目は同じだがほのかに赤い色の光っている。


マーレにはマリーさんという6歳年の離れた姉がいて今は騎士を目指すべくルルイエにある士官学校に入学をしているらしい。


「これなに?かすかに魔力を感じるけど…」


「これはね、武器に火の付加魔法をかけてあるんだよ!だから赤なんだよ!」


「なるほどねーいつかは覚えたい魔法だね」







そんな感じで次は宿屋に向かうことになった。

この村の宿屋つまりプレシアの家の店は二階建てのこじんまりとしたお店になっている。

しかしプレシアのお母さんのソフィアさんがお花を所々に飾ってくれるのでとても可愛らしい宿屋になっているのだ。



「あらこんにちわ。ソルくんマーレちゃん」


「こんにちわ。おじゃまします」


「こんにちわー!」


「今日はなんの御用?」


「はい。今日は村の店を回ってみているんです」


「あらそうなの?プリシスも呼んできましょうか?あ、でも今パパのお手伝い中じゃなかったかしら…」


ソフィアさんは少し困った顔で微笑む。ほんとこの人はおっとりとしているなープリシスもきっとソフィアさんに似たんだな…


「いえ、気にしないでください。プリシスに手伝い頑張れと言っておいてください。」


「わかったわ伝えておくわね。」


「お願いします。話は変わるんですけどマカロフ爺が言うにはこの宿は一泊15小銅貨なんですよね?」


「そうよー勉強熱心なのね!普通に泊まるだけなら15小銅貨だけど、夕食と朝食つきになるとプラス5小銅貨かかるわね。


たぶん他の宿とくらべたらここは一番安いんじゃないかしら」


「なるほど、わかりました。ではそろそろ行きますね。行くよマーレ…ってあれマーレ??」


さっきまで僕の後ろにいたはずのマーレがどこにもいない



「おいしそぉ〜〜じゅるり」


一体どこにいるのかと見回してみたらキッチンの入口をのぞいていたみたいだ。良い匂いに誘われたのだろう。僕もおなかすいてきたなぁ…


「ほらマーレ、ここにいちゃ店の迷惑だろ。行くぞ」


「ぁうごはん〜〜」


「クスクスクス行ってらっしゃーい」


名残惜しそうなマーレを引きずり店を後にする。






次は村にある小さな図書館へ向かおうかとマーレと話していたら赤ん坊の時に行ったっきりの教会に通りかかった。相変わらずきれいな建物だな。


あまり用はなかったけどちょっとのぞいてみようということになって入口から覗いてみた。

中には契約の儀式のときと同じイケメン神父さんと大体十人くらいのシスターさん達がいた。


ふと思ったんだけどこんな小さな村なのにこんなに若い年頃の娘がいるのは何故なんだろう?どっかの大きな町とかに本部があってそこから派遣されるとかかな。考えても仕方ないか…


しかしこんなに美人なシスターさんに囲まれている等うらやましい…じゃなくてけしからんな!!決して妬んでるわけじゃないんだからねっ!!


「私知ってるよ!こういうのハーレムっていうんだって!」


ふとそうマーレが言いだした。まぁあながち間違ってないよね。それにしても誰だそんな言葉教えた奴は…





「あれ?ソルにマーレだ。めずらしいね二人がこんなところに」


図書館についた僕たちは入口のところでニ―ルに会った。ニ―ルの腕の中には借りたと思われる大きな本が抱かれていた。


「村の中の施設を見て回ってるんだ。それで図書館の番になったわけ」


「なるほどね。でも今から図書館にはもう入れないよ。ここは午前中しか開いていないからね。僕が今日は最後の客さ」


「あ、そんなんだ残念」


「また今度行こうね!」


「そうだねうん」


「初めてなら図書館の施設の使い方もわからないだろう?この図書館は村の住民ならだれでも無料で貸し出しできる。期限は大体3日間、もし期限を過ぎてしまうと一日一冊につき1小銅貨の罰金があるんだ。そこは注意したほうがいい」


「説明ありがと。また今度行くわ」


「次はどこにいくんだ?僕はこれからスキル屋に行ってみようかと思っていたんだが…」


「じゃあ一緒に行こうかな。マーレ良い?」


「うん行こう!」


そんな感じで3人で行動することになった。





この村のスキル屋は村の住居の中にぽつんとあった。道具屋も小さいとは思っていたがそれよりも遥かに小さい。こんなんで大丈夫だろうか。


「いらっしゃい。おや、めずらしい客が来たねぇ〜」


店の中から出てきたのはやさしい雰囲気のおばあちゃんだった。


「わしゃマイラという。お前さんたちの名前を聞いてもいいかい?」


「ソルです。はじめまして」


「マーレだよ!よろしくね!」


「ニ―ルです。」


「ふぉふぉふぉそうかいそうかい。若いっていいねぇ〜してなんのようじゃな?」


「スキルを見せてもらいたくてきました」


「そうかい勉強熱心じゃのう。この店で扱っているスキルはざっとこんなもんじゃな」


そう言っておばあちゃんは十数個のスキルを見せてくれた。しかしどれも最低級のスキルばかりだ。


「このあたりのモンスターは弱いからのう。必要最低限のスキル以外扱っていないのじゃ。町に出ればもうすこし種類が豊富なのじゃが…」


「なるほどねー」


まぁ最初だし最低級でもいいよね。というかたぶんお金が足りない。僕は風属性だからそれからみてみようかな。



『ウインド』


一回り大きな風を発生させ敵を吹き飛ばし攻撃する。消費MP2 金額 50小銅貨


『ウインドシュート』


風の塊を作りだし敵に放って攻撃する。消費MP5 金額 50小銅貨




想像してはいたが思ったよりも少なかった。しかしどちらも『ホット』の魔法と金額が同じなんだな…


いまいちピンとこないので他の属性を見てみることにした。ふと無属性の魔法のところである魔法に目が付いた。よしこれにしよう。

僕はおばあちゃんからある魔法を買うと(120小銅貨かかった…)未だ迷っている二人に声をかけた。


「何買うか決まった?」


「う〜〜ん私は今日はやめとこうかなぁ…どれも金額高いし…私は物理攻撃一筋だからね!」


「僕はこれにしよう。」



ニ―ルが魔法を買い終えたのを確認したら次はどこに行こうかという話になった。


「もう村は一通り行ったよね!そろそろ外行ってみようよ!」


「そうだねそろそろ行こうか」


そんな感じで村の外に出ることにした。


「いざ行こう!」「おー!」



「………もう夜だよ」


「「あ」」



見ると明るかった空が暗くなり始めている。これは早く帰らないと母さんの拳がくるな…


「明日行こうか」


「うん……」



それにしても一気にテンションが落ちてしまったなぁ…はぁ。





















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