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詩集・『碧き影の星の歌と紅蓮の瞳孔の揺れた焔』②  作者: 風快李吏


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⑲「Side (ロボット)」


声をあげて泣くことができれば…

夜 孤独[ヒトリ]になると 声を殺して喉をしめつけている

慟哭もできないのはあたりまえ

僕はおもちゃ 壊れかけのおもちゃ

キミなら知ってる? でも僕には無意味なことだと

部屋の片隅の箱の中 膝を抱えて黙っている


昔の僕は 子供のキミはまだ新しく

本当の自分は何処にあるのかと捜すこともなかった

塵が積もってはげたこのペンキの色も

キミは見て見ぬ振り

ひどく傷んでも じっと止まってても

気付かれなかった キミはもう大人



I forget what I feel asleep,

but only you have slept.

I remember us memorrys yet.

You forget us memorrys yet.

That's last...


古びた両足の傷みを投げ捨てて 

この素足で彷徨いたいけど ここに「あなたの優しい手」もないし

あるのはあなたの背中 寄り添う肩じゃない

キミの空き部屋 僕で遊んでくれない

誰か知ってる? 箱の中のおもちゃを

新しいゲーム、音楽 キミは恋をしてどこかへ消えてしまった


昔の僕は 子供のキミはまだ無邪気で

未来が素晴らしいのかさえ分からなくても関係なくて

捨ててあった僕を拾ってただ嬉しく笑っていた

まだ自分は役に立つんだ……

乱暴に振り回しても 泥に塗れても

いつも拭って優しく洗ってくれていた


キミはもう大人 僕はずっとこのまま

時が過ぎて 太陽は昇って沈んで繰り返し

からだは錆びて ボロボロの五体だけど

今も箱に大事に仕舞われているんだ

僕は知っている ずっと前から

あの頃のキミはもう戻って来ないことを……

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