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詩集・『碧き影の星の歌と紅蓮の瞳孔の揺れた焔』②  作者: 風快李吏


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⑬「The Shore Brid」

どうか 私の手に触れないで

じゃないと貴方の行くべき道が失われてしまうから

たぶん淋しいという想いは募るのだろうけれど

貴方を失うくらいなら それだけで充分だから


今ある日々に心を費やさないで

あるべきはずの貴方の未来が善くも悪くも消えてしまうから

ツライのは構わないけれど どうか貴方だけは…

この背中に飛び散った破片が突き刺さるのはもう怖いから



人の心に触れるのが臆病な私だから

他の誰かにそっと席を譲ってしまう

そうすればまた傷付く人なんて誰もいなくなる

…今日もまた1人腕を組む 壁際にもたれ静かに眠る

日陰でじっと目を瞑っていられるから


愛がどんなものかも知らずに

気が付けば こんなにも流され続けていた

人として人で居られず 湿った心ばかりを握っていた

いっそう 何もかも忘れられればなんて…でもそれは解ってるから



私は本当は何が好きなんだろうって…

誤魔化すためにいつも不器用な笑みをしてしまう

そうすれば私の弱い本音なんて誰にも響かないし

夜の渚に輝く星が濁って堕ちずに済む



どうかこれ以上私の肩に触らないで

そうすれば貴方は行くべき場所へと辿れるから

もう誰も後悔の爪痕は残らなくなるから

貴方を失ってしまうくらいなら…


また今日も1人腕を組む 壁際にもたれ静かに眠る

木陰でじっと目を瞑っていられる

もう誰の涙することなんてないから それだけで充分

それだけで充分…

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