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86.記憶の旅へ


「欠片の神様達ーー!!

役目?役割?ちゃんと果たすよ。

でも説明軽く聞かせてくれますか?」


〔戻ったようで何よりだ。〕


「声かけてくれてたの、何となく覚えてる。

ありがとうございました。結構危なかったみたいで…。」


大丈夫。怖くはない。

いつも通りに話せばいい。



〔??…どうして寝てるの?〕


「なんだか体が動かなくて…。

水神様は『またか…』って言ったっきり話してくれなくて。」


〔少し、奪われたようだの…。〕


「奪われた?それって、池にいた時のあれ?

そういえば感覚が似てるような……。」


自然に自然に、私は大女優!



〔ふむ。口は……水神様か。

何も言わず術だけかけたのか?あの方は。〕


「また怒られるって思ったんじゃない?

黙ってても余計に怒られるだけなのに…。」


〔なるほど。それはそうだな。

まぁ、命に別状は無さそうだ。

問題なしと判断されたのだろうな。〕


「大丈夫ならいいや。

で、あの時話し貰えなかった私がやる事を教えてください。」


愛想良く、でも良すぎず。

クタクタ感をほんのり滲ませて…。



「こんな状態だからやる気は萎えたけど、ちゃんとやるんで。

何するのか教えて貰えますよね?」


〔あの方は説明してくれなかったの?〕


「欠片の神様達に聞けって言うんだもん。

教えてくれてもいいじゃん!って思ったけど、

黙り込んで話してくれなくなっちゃったの。」


〔あら。まぁこの件は私達の願いだから、

私達が説明するのが筋ではあるわね。

でも説明する程ではないのよ。

貴女はただ、夢を見てればいいの。

そこから帰る場所を探してくれれば。〕


「それだけ?どうやって夢を?」


〔我等が術をかける。2度と傷付けないと誓うよ。

信用は無いだろうがな。〕


「…………まぁ、危なくないようにお願いしますとだけ。」


欠片の神様達への信用も、まぁ、低いよね。

死にかけたんだから。


〔ねぇ、君が奪われたのって……まさか。〕


大人の神様達はちっちゃい神様達に目を向けた。

さすがにそれはわかるよね……。


「あー…、やっぱりそう……なのかな?

でもその時はその、奪われた感じ無かったんだけどな…。」


これは本当。

目が覚めるまで奪われた事に気付かなかった。

前は声が聞こえてすぐだった。

肉体と精神で違うのかな?それとも敢えて?

考えてもわからないことは放っとこう。

これが無事に終われたら、まだ隆延の件がある。

え、やだ。



〔ゆきちゃんごめんね…。〕


〔ぼくたちそんなつもりじゃなくて……。〕


「まぁダルいのはダルいけど、

体動かしてなにかをするわけじゃなさそうだし、

そんなに怒ってないよ。」


〔………そんなに…か…。〕


「それはそうでしょ。何回目だと思ってんの!?」


〔いや、そうだな。……すまなかった。

ちび達に代わって謝る。申し訳ない。〕


「謝るより奪ったやつを返してくれる方が嬉しいんだけど……。」


〔それはそうだ…、だが……ちと無理そうじゃの。

1歩遅かったのかもう己の力として取り込んだようだ。

返すのは不可能だ、すまぬな。〕


だよねー。

あんまり期待はしてなかったからいいけどさ。

返せたとしても、返してくれたかどうか……。

だって……。ぼくたち、ねぇ。

ま、今聞ける話しはこのくらいかな。



「池でやった手順みたいなのは無さそうだね。

後は、欠片の神様達から術をかけて貰うだけでしょ?」


〔その通りよ。もう始めても大丈夫?〕


「大丈夫だと思う。

……もう死にかけるのは御免だからね?」


〔わかってるよ。これ以上嫌われたくないからね。

それでは始めよう。皆、この子を囲んで。〕





いよいよ始まる。命懸けの"記憶の旅"が。……やっとか。

私を囲んだ神様達の姿が淡く光り出した。

池の時よりゆっくりと、

細心の注意を払っているらしい。

………そろそろだな。


「戻ったら聞けてない話聞かせてね!

じゃあ、過去を見る"記憶の旅"に行ってきます!!」


私の合図で、術が解けた。

これでしっかりと話せくなった。

生きるか死ぬかだ…。

見つけてやろう、神の結末を。


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