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46.水神様との話

……誰かに名前を呼ばれた気がした。


「???」


足を止めて辺りを見回すと祖母や朝倉さん達が来ていた。

父達はいつの間に目覚めたのだろう。死んでないならまぁよかった。

父と伯母は私を見つめて辛そうなな表情をしていた。


「どうしたのお父さんそんな顔して。祠に行かなきゃ。

どうせなら皆で一緒に行こう。」


「結希、お前は誰の手を引いてるんだ?」



「あー…。カナちゃんに取り憑いたなにか…だよ。」


何と説明したらいいのかわからずそう言うと、

皆は全く納得してなさそうな顔をしていた。

何か・誰かなんて私も聞きたいのだ。


〖取り憑いたなんて失礼な娘だな全く。

間違っても心霊の類いと同列に語るでないぞ。

さぁ、行こうか。〗


「はーい……。」


父達の様子を見ながら短めに返事をした。

声が聞こえるのは私だけの可能性もある。

あっ、ほらやっぱりイタイ子をみる目で私を見てる。


まぁ客観的に見たら私結構ヤバイ奴だもんな。

死体と手を繋いで歩いてる。そして喋ってる。

うえぇぇぇぇ…。家で良かった。



〖おい〗


「??…はい?」


〖なぜ他の者達は来ないのだ?朝倉は来ねばならんぞ。〗


貴方が怪しいからですとは言えない。…うーん。


〖なぜ答えない。〗


「え!?えー、皆!早く行くよ!!!

これで来ます。」


〖そうか。ならよい。行くぞ。〗


死体カナちゃんの手を引きながら、後ろの皆に視線を飛ばす。

顎を使って"早よ来い"と伝えるのだ。きっと来る。

…………うん。ちゃんと来てる。



手を貸せと言った割にはしっかりとした足取りだ。

カナちゃんの死体が依代なのか生きてた時から依代だったのか、聞いてみようかな……。

聞かなきゃわからないこともあるし。うん、聞こう。


「あのー、今叔父の体を使って歩いている方はどちら様ですか?

あ、名前じゃなくてどういう存在かみたいな意味です。」


名前を聞くのはあまり宜しくないだろうと思い、抽象的な枠組みとして聞いてみた。


〖ふむ。そうさな、神様…とでも言っておこうか。水の神様だ。〗


「!水神様………」


〖なんだ知っているではないか。それだそれ。

まだ何か気になることがあれば聞いてやるぞ。

そなたと話すのは今のうちしか時間が取れぬからな。〗



運がいいのか悪いのか、質問の許可を貰えた。

この先私が話を聞ける時間は無いという情報も。

この際わからない事はじゃんじゃん聞いておこう。


「では遠慮なく。まずは水神様の体について。

依代とは生前から依代だったのか死後依代となったのかどちらですか。」


〖1つ正しておく。この人間が依代なのではない。正確には依代候補とでも言おうか。

本物の桜庭ならば皆総じて依代になり得る存在だと言う事だ。特に最後の子であるお前は特にな。

よって、生前は依代候補で死後は依代と言うのが答えだな。〗


「ありがとうございます…。

では最後の子は、最後の"本物の"桜庭と言う意味ですか?」


〖その通りだ。そなたより次代は生まれぬ。〗


「それは呪いが終わるか血が絶える、と言うわけでは無い…ですよね。」


〖ふむ、最後の子は勘も良いのだな。

呪いの終わりも血の断絶も関係ない。

そなたが全ての終わりなのだ。生まれる前から決まっていた。〗


「では、朝倉子孫は最後の子と関係なかったんですね。」


〖うん?何を言っているのだ。最後の子はそなただ。他の何者でもない。

まぁ、最後の子がその役割を全うするためには朝倉も必要ではあるがな。〗




最後の子についてはこれまでの予想とは少し違ったが、ざっくりとは違っていない…筈。

最後の子は私。依代は本物の桜庭。

役割とか不穏な言葉が聞こえたが今はいい。

次、次の質問。


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