何で俺だけ「説明回」
「さて、プレイヤーの諸君!よくぞこの私の考えた宴に参加してくれた。有難い、実に有難い。こうして出場を決めた者たちには先ずは参加賞を与えよう。」
俺は事前に考えておいたセリフを口にして魔王ムーブをかました。
この玉座の間には先程本選出場?を決めたプレイヤーが全員並んでいる。俺は玉座に座ってふんぞり返っていた。
「この城の裏にある巨大山脈を知っているかね?そこで産出された鉱石だ。受け取りたまえ。まだまだ君たちには手に入れられない代物だろうと思うのだが、どうだろうか?喜んで頂けたかな?」
この鉱石はゲブガルとマイちゃんに協力して採って来てもらった。ゲブガルが指定範囲を魔力障壁で覆い、マイちゃんの魔法で「発破」である。そうして様々な鉱石やら宝石の原石などを採取して貰っていた。
最初は俺も城の背後に山脈なんてある事を知らず、ミャウちゃんに「プレイヤーへの賞品は宝石なんかどうかな?」と聞いた事がきっかけだった。
どうにもその山脈では珍しい物が得られると言う情報がミャウちゃんから聞けた事で、ゲブガルとマイちゃんにもその点を確認して貰い、そうやってこの鉱石はゲットとなった。
一つのパーティにつき十個の鉱石を積んだワゴンがそれぞれ運ばれてくる。そのワゴンを押しているのはマイちゃんとゲブガル、それと仮面で顔を覆った正体を隠しているミャウちゃんである。
プレイヤーたちはマイちゃんとゲブガルを見て驚きで動けないでいる。と言うか、そもそも、プレイヤーたちはこの玉座の間に入ってきた時には既に緊張でがちがちであった。
どうやらプレイヤーに撤退させられた四天王がこの城に居た事がどうやらかなりの衝撃だったようで、俺が最初の挨拶をしていた時よりも表情が硬い。
しかしプレイヤーの中の一人がそれ以上の衝撃を受けたのか、ここで大声をあげた。
「ぁァあ!?こ、これ!アダマンタイト!?全部そうじゃん!うげぇ!?売ったら幾らになるんだよ!」
どうやら鑑定持ちらしい。こう言ったファンタジーゲームにはそう言ったスキルが付き物だ。
そしてこの案に対してそのプレイヤーへと説教をする者が。
「ちょっと!?それが本当なら売るなんて絶対に有り得ないから!おい待てやおら!何一人占めしようとしてやがるクソが!パーティ共有財産だろうがこのボケナス!」
パーティメンバーなのだろう。鉱石へと手を伸ばそうとするプレイヤーを羽交い絞めにしている。
これを冷ややかな目で見る他パーティのリーダーたち。
「コレが本物なら武器を作る?それとも防具か?迷うな。」
「そうだな、レア度で言ったら今の現状でこれ以上無いんじゃね?」
「魔王倒す直前位の進捗状況になってから手に入るもんだと思ってた。」
「売るとか言ったあのプレイヤーは馬鹿なの?それとも他に何か考えがあってあんな事口走ったのかね?」
「参加賞だけでこれとか、あの地獄を味わったご褒美がこれかぁ・・・マジで参加できて良かったな。」
どうやら納得をして貰えたようなので俺は先へと進めさせて貰う事にした。
「さて、この8パーティでトーナメントをして貰う。そして見事に最後まで勝ち上った優勝パーティには豪華賞品を提供しよう。」
俺はミャウちゃんに今回の武闘会の優勝賞品をこの城の中で探して貰っていた。そう、宝物庫くらいはあるだろうと。
そしてソレは見つかった。そしてその中からよさげなモノを一つ見繕って優勝したパーティに渡そうと考えたのだ。
「しかし、渡す上で優勝者にはして貰いたい事がある。それは・・・」
プレイヤーたちの注目が俺へと、魔王へと集まった。
「私と戦って貰う。これを了承した者だけ、この場に残ってくれ。納得できない者はこの場から即座に去って貰うが、さて、どうかな?」
コレにプレイヤーたちは「え?」といった「キョトン」とした顔の見せた。




